モーリスのGI初制覇から10年 今年は安田記念史上4組目となる親子制覇へ
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2025年06月06日 08:00 netkeiba

15年の安田記念を制したモーリス(15年6月撮影、ユーザー提供:ごまちゃんさん) 現在は種牡馬として大活躍しているモーリスだが、GI初制覇はちょうど10年前、15年の安田記念だった。川田将雅騎手に導かれ、春のマイル王の座に就いた一戦を振り返る。
モーリスは父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーの血統。祖母のメジロモントレーは重賞4勝を挙げた活躍馬だった。栗東・吉田直弘厩舎からデビュー。2歳時に2勝を挙げたものの、重賞戦線ではワンパンチ足りないレースが続いた。そこで陣営は3歳夏から休養に充てることを決断。これが吉と出て、美浦・堀宣行厩舎に移籍しての復帰後、快進撃が始まった。1000万、1600万、さらにはダービー卿CTと破竹の3連勝。そして迎えた大一番が、GI初挑戦となる安田記念だった。
スタートはひと息だったモーリスだが、二の脚で好位を確保。ここでしっかりと折り合い、脚をためた。直線に向いても川田騎手は持ったまま。ようやく残り300mで追い出されると先頭へ。最後はヴァンセンヌにクビ差まで迫られたものの、しっかりと凌いでゴール。4連勝でマイル王の座に上り詰めたのだった。
それから10年、今年の安田記念には産駒のホウオウリアリティが出走予定だ。勝てば父ヒシマサル(59年)→仔ヒシマサヒデ(66年)、父ニホンピロウイナー(85年)→仔ヤマニンゼファー(92&93年)、父エアジハード(99年)→仔ショウワモダン(10年)に続く、4組目の父仔制覇。重賞では苦戦続きとあって、さすがにGIでは苦戦必至だが、少しでも上の着順を目指してほしい。
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