チェルシーで背番号「9」を着用してきた選手たち [写真]=Getty Images チェルシーに加入したU−21イングランド代表FWリアム・デラップの背番号が「9」に決定したことに注目が集まっている。
現在22歳のデラップは、かつてストークなどで規格外のロングスローを武器に活躍した“人間発射台”こと元アイルランド代表MFロリー・デラップ氏の息子として知られている。2019年夏にダービーの下部組織からマンチェスター・シティのU−18チームに加入し、2020年9月にプロデビューを飾った。
その後、父の古巣ストークやプレストン・ノースエンド、ハル・シティなどへのレンタル移籍後、昨夏にイプスウィッチに完全移籍し、2024−25シーズンのプレミアリーグでは37試合出場で12ゴール2アシストを記録した。
しかし、イプスウィッチが降格となったことで、3000万ポンド(約59億円)の契約解除条項が有効となり、複数クラブによる争奪戦の末に、マンチェスター・シティ在籍時にアンダー世代で共闘していたエンツォ・マレスカ監督やイングランド代表MFコール・パーマー、ベルギー代表MFロメオ・ラヴィアらが所属するチェルシーに加入することを決断した。
そんなデラップはU−21イングランド代表に招集される見込みとなっていたなか、移籍が決定したことを受け、チェルシーは同選手が6月14日から開幕するFIFAクラブワールドカップ2025に帯同することを望んでいることから、同大会で新天地デビューをすることが予想されている。
そのため、クラブW杯に向けてパーマーが背番号「20」から「10」に変更となったことが発表されたのに加えて、デラップの着用する背番号も明らかになったが、チェルシーではいやなジンクスが立ちはだかる背番号「9」を着用することが決まったことに注目が集まっている。
エースナンバーとして知られている背番号「9」だが、ロマン・アブラモヴィッチ前オーナーの時代からチェルシーでは同番号を着用した選手が長く活躍できていないため、背番号「9」の呪いとも呼ばれている。
そんななか、2023年7月にガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが退団して以来、空き番となっていた背番号「9」を着用することを決断したデラップはこの忌まわしきジンクスに打ち勝つことができるのだろうか。
アブラモヴィッチ前オーナー時代から背番号「9」を着用してきた選手たちは以下の通り。
2004〜05:マテヤ・ケジュマン(元セルビア代表FW)/41試合出場7ゴール
2005〜06:エルナン・クレスポ(元アルゼンチン代表FW)/73試合出場25ゴール
2006〜07:ハリド・ブラールズ(元オランダ代表DF)/23試合出場0ゴール
2007〜08:ティーヴ・シドウェル(イングランド人MF)/25試合出場1ゴール
2008〜09:フランコ・ディ・サント(元アルゼンチン代表FW)/16試合出場0ゴール
2010〜14:フェルナンド・トーレス(元スペイン代表FW)/172試合出場45ゴール
2015〜16:ラダメル・ファルカオ(元コロンビア代表FW)/12試合出場1ゴール
2017〜18:アルバロ・モラタ(スペイン代表FW)/48試合出場15ゴール※1
2018〜19:ゴンサロ・イグアイン(元アルゼンチン代表FW)/18試合出場5ゴール
2019〜21:タミー・アブラハム(イングランド代表FW)/79試合出場30ゴール※2
2021〜22:ロメル・ルカク(ベルギー代表FW)/44試合出場15ゴール
2022〜23:ピエール・エメリク・オーバメヤン(ガボン代表FW)/21試合出場3ゴール
※1 加入初年度は背番号「9」を着用したものの、翌年は「29」に変更したため、初年度の成績のみ。
※2 背番号「9」に変更した2019−20シーズン以降の成績。