ブラジル代表を率いるアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督が初陣を振り返った。5日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
FIFAワールドカップ26南米予選・第15節が現地時間5日に行われ、ブラジル代表はエクアドル代表と対戦した。ヴィニシウス・ジュニオールやカゼミーロらがスタメンに名を連ね、“メッシーニョ”の異名を取るエステヴァン・ウィリアンが初先発した“サッカー王国”は随所で粘り強い守備を披露するも、攻撃陣はシュート3本と不発に終わり、試合はスコアレスドローで終了した。
これまでミランやチェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)、バイエルン、レアル・マドリードら欧州屈指の名門を率い、合計5度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げたアンチェロッティ監督にとっては、この試合がキャリア初のナショナルチームでの指揮に。初陣を「私は監督として1200試合以上を経験してきたが、今日はブラジル代表としての初試合で特別なものだった。クラブと代表を率いるのは違った感覚だ」と振り返りつつ、試合内容について次のように語った。
「非常に守備的な試合だった。チームは非常に良い姿勢と秩序を保ち、時には攻撃的なプレスをかけることもできていたし、相手にほとんどチャンスを与えなかった。ボールを保持した時にはもう少し流動性を出せたかもしれないが、良い引き分けだったと思う。次の試合に自信を持って臨むことができる。エクアドルの守備は非常に堅く、ライン間のスペースを見つけることは簡単ではなかった」
ブラジル代表は残り3節となった現段階で勝ち点「22」の4位につけているが、下位との差もそれほど開いておらず、本大会出場権獲得に向けたまだまだ予断を許さない状況となっている。アンチェロッティ監督は「我々の目標はワールドカップに出場し、ブラジルをこれまでずっと維持してきた世界トップクラスまで押し上げることだ。そのために戦うつもりだ」と前置きしつつ、現地時間10日に控えるパラグアイ戦に向けて次のように意気込みを示した。
「パラグアイ戦は違った試合展開になるだろう。試合をコントロールする時間が増え、スピードや機動力、激しさがより一層求められる。ホームではそれを体感することができると思うよ。我々は自信を持ってここを後にする」
【ハイライト動画】アンチェロッティ監督の初陣はスコアレスドロー