役所手続き、オンライン派と窓口派それぞれ4割弱 自治体DXが進む中、利用者の実態は?

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2025年06月06日 18:01  ITmedia ビジネスオンライン

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役所手続き、オンライン派と窓口派それぞれ4割弱

 コンサルティングなどを行っている紀尾井町戦略研究所(東京都港区)が実施した調査によると、役所手続きはオンライン派と窓口派がそれぞれ4割弱だったことが分かった。


【画像】調査の詳細


 「市区町村の役所・役場で行う手続きで、どのような方法を選ぶか」という質問に対し「オンライン」(39.7%)が最も多く、「対面窓口」(37.4%)、「コンビニ」(11.1%)が続いた。


 20〜40代では「対面窓口」が2割台、「オンライン」が6割台だった。一方、70代以上では「対面窓口」が6割に達し、「オンライン」は2割台だった。


 役所・役場が発行する広報誌については「時々読む」(26.7%)が最も多く、「あまり読まない」(23.2%)、「たいてい読む」(17.2%)、「まったく読まない」(16.9%)が続いた。「毎号必ず読む」は16.0%だった。


 「毎号必ず読む」人は、年代別では70代以上が2割台後半と高かった。地域別では、北海道、中部、近畿が2割台、関東、九州は1割台、東北、中国、四国は1桁または0だった。


 職員の働き方改革の一環として、開庁時間を短縮する取り組みについては、半数以上が「不便だと思うが仕方ないとも思う」と答えた。


 行政サービスの利用などで不明点があった際の解決方法は、「対面窓口を訪問」(46.8%)が最も多く、「担当部署に電話」(43.0%)、「Webサイトを見る」(31.4%)が続いた。「対面窓口を訪問」や「担当部署に電話」を選んだ割合は、年代が上がるにつれて増加した。


 行政サービスの利用などに関する不明点について、問い合わせたり確認したりしても解決しなかった経験が「ある」と答えた割合は23.7%だった。その理由は、「手続きや必要書類が複雑」(18.5%)、「担当者の説明が不十分」(15.8%)、「Webサイト(FAQページなど)が充実していない」(7.1%)などがあった。


 本調査は5月26日、全国の18歳以上の1000人を対象にインターネットで実施した。



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