安田記念2025に出走予定のサクラトゥジュール(23年5月撮影、ユーザー提供:natsumiさん) 今年の京都金杯を制したサクラトゥジュール(セ8、美浦・堀宣行厩舎)が、安田記念(3歳上・GI・芝1600m)で史上初の8歳馬の戴冠を狙う。
サクラトゥジュールは父ネオユニヴァース、母サクラレーヌ、母の父シンボリクリスエスの血統。父は03年の皐月賞と日本ダービーの覇者。一方、母系は4代母のスワンズウッドグローヴを祖とする谷岡牧場の名牝系で、伯父のサクラプレジデントは02年の札幌2歳S、03年の札幌記念、04年の中山記念の勝ち馬。近親にはサクラチヨノオーやサクラホクトオーなどの名前がある。
ここまで27戦7勝。24年の東京新聞杯で7歳にして重賞初制覇。明けて8歳となり、前々走の京都金杯で2つ目のタイトルを獲得している。前走の東京新聞杯はブービーの15着だったが、完全に折り合いを欠いたので参考外。確かにコントロールは難しいが、道中でうまく脚がたまりさえすれば、GIでも引けは取らないだろう。その点、2年前のメイSで勝利を共にしているD.レーン騎手との再タッグは魅力的に映る。
今年で75回目を迎える安田記念だが、最年長制覇は96年のトロットサンダー、01年のブラックホーク、06年のブリッシュラックの7歳。8歳以上の勝利は一度もなく、グレード制が導入された84年以降に限ると延べ19頭が走り、09年のカンパニーの4着が最高着順となっている。サクラトゥジュールはデータを覆し、年少馬に一泡吹かすことができるか。名門・堀厩舎の大ベテランの走りに要注目となる。