港に浮かべたカゴの海藻が爆増→潜ってみると……「マジか!」 信じられない光景に「感動した」「宝箱になってる」

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2025年06月06日 21:00  ねとらぼ

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港に浮かべたカゴの海藻が爆増→潜ってみると……

 港に浮かべたカゴの様子を久しぶりに見に行った結果が「すごいですね」「変化が面白い」とYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で17万回以上再生されています。


【画像】信じられない光景


 動画を投稿したのは、水中の生き物を観察したり海の保全活動に取り組んだりしているYouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel」です。プロのダイビングガイドが、主に漁協と協力関係を結んだエリアで撮影した映像を発信中。また、海の保全活動に取り組み、水生生物の生活にとって重要な藻場を再生するための手掛かりを探求し続けています。


 今回は、港に浮かべたカゴを久しぶりに確認しに来ました。こちらは以前、海藻の栽培に失敗したものの、流れ藻の回収用だったカゴ自体に海藻が生えて成長するという思いがけない展開により、観察を続けているカゴです。


 この港の海底には海藻の最盛期を迎えても全く海藻が生えておらず、いわゆる“磯焼け”という海の砂漠状態。それにもかかわらず、水面に浮いているカゴはまるで巨大な海藻の森のような状態になっており、「とても信じ難い光景です」と驚きます。


 特に目立って成長しているのはヤツマタモクで、「生殖器官はまだできていませんが、5月には卵をつくりそう」とのこと。すみかが大きくなり、この“森”で暮らす小魚のニジギンポも暮らしやすそうです。


 また、発見して「マジか!」と驚いたのはドロメの幼魚。浅瀬に暮らすハゼの仲間で、この場所で見たのは本当に久しぶりなのだとか。ちなみに、港に海藻が生えていたころは海藻の合間を数百匹で群れる光景が当たり前だったそうです。これはうれしい!


 他にもメバルの幼魚を発見し、カゴの側面には無脊椎動物たちの姿が。アイナメの親戚で海藻に卵を産むという、藻場を代表する魚・クジメも見つけ、さらにカゴの中の方をのぞくと、めったに見ないレベルで大きなエビもすんでいました。


 海藻がぐんぐん育ったことで生き物が一気に増えたことから、あらためて藻場の重要性が分かりますね。


 「こんなに立派に育ったのは初めてだ!」と話すヨレモク、かなり長く伸びたイソモクにヒジキと、いろいろな海藻が登場してワクワクします。


 「カゴでこんなに育ったということは、この同じ港内の浅瀬の岩場にも同じように育つ可能性はあるはず」と、この大きな発見から次のステップを考え、「来年はもっとすみかを増やしてやるからな!」と決意を新たにしました。


 この動画のコメント欄には「カゴが宝箱になっていますね」「真下が磯焼けで砂漠なのに真上が海藻の楽園になってすごい、感動しました」「素敵すぎる」「たったこれだけのスペースに集う生命の多様性には驚かされますね」「見ているだけでうれしくなりますね」といった声が寄せられています。


 なお、このカゴに海藻が大量に生えた経緯はYouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel」のプレイリストで確認できるほか、情報はX(@suichan7)でも発信中。また、磯焼けを防ぐために長崎の海で実施した環境保全活動の記録をまとめた書籍『プロダイバーのウニ駆除クエスト 環境保全に取り組んでわかった海の面白い話』(KADOKAWA)を販売しています。


動画提供:YouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel」




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