発売前から注目を集め、何かと話題の尽きない「Nintendo Switch 2」。現在、このSwitch 2の転売を巡って、X(旧Twitter)では賛否両論が巻き起こっている。
実業家の堀江貴文氏は6月7日に自身のXアカウントで、「私は急いでSwitch2は欲しくはない人間ですが、どうしても欲しい時に転売ヤーからでも多少高くても買いたいと思っている派です」などとポストした。さらに、「なので転売ヤー批判とかまじでやめて欲しいんですよね。感情論で邪魔すんなって感じです」とし、「ちなみにゲーム機本体の転売は合法です」と補足した。
●発売直後からフリマサイトで転売が相次ぐ
Switch 2は任天堂が6月5日に発売したゲーム機。発売直後、フリマサービスの「メルカリ」「ラクマ」では、関連商品の出品ページが散見された。例えば、希望小売価格が5万3980円の「Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)マリオカート ワールド セット」は、8〜10万円前後の価格で出品されており、中には希望小売価格の2倍以上の価格が設定された出品もあった。
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任天堂の公式オンラインストア「マイニンテンドーストア」では抽選販売への参加条件として複数の要件を設けていた。5月27日には、任天堂がフリマサービスなどを運営するメルカリ、LINEヤフー、楽天グループと連携し、不正出品の防止に取り組むことを発表していた。
LINEヤフーではSwitch 2の発売後も当面の間、「Yahoo!オークション」や「Yahoo!フリマ」で本体の出品を禁止した一方、メルカリやラクマでは出品そのものは制限されていない。
ノジマオンラインではロイヤル顧客を優遇する「招待制販売」と広く参加できる「シークレット販売(抽選)」を併用するハイブリッド型の販売手法をとり、転売対策を実施しているが、6月7日には転売されたと明らかにした。
●過度な転売規制に懸念も
ゲーム機の転売とは、ゲーム機本体を購入し、それを別の人に売る行為を指す。「安く仕入れて高く売る」という行為自体は、商売の基本的な構造で、中古販売店なども同じだ。しかし、転売の中でも、特に高値で売る行為は「高額転売」と呼称されることがあり、批判の的になる場合がある。
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仮に転売行為を厳しく取り締まりすぎると、「中古品の売買」や「フリマアプリでの販売」といった、本来は正当な二次流通まで否定してしまう可能性がある、という懸念がある。
一方で、事業者がまったく取り締まりを行わなければ、消費者からの批判は事業者側に向けられる。
実際、メルカリで「Switch 2」と検索すると、転売と思われる出品が一覧で表示され、検索結果の上部には「検索の商品は、価格が急騰している可能性があります。ご購入においては冷静なご判断をお願いいたします」と注意喚起が表示される。ただし、販売者に対して販売価格の上限を設けるといった対応は行われていない。
結果、Xでは「転売は野放しか」とまで批判が上がっている。つまり、たとえ転売が法律的に問題なくても、ECサイトやフリマの事業者がそれを野放しにすると、消費者からの信頼を失うという現実すらある。
人気ゲーム機Switch 2の転売は善か悪か、意見が分かれるところだ。
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