今季の柏戦、小見はフル出場 [写真]=兼子愼一郎 柏レイソルは8日、アルビレックス新潟からFW小見洋太が完全移籍することを発表した。柏での背番号は「15」に決まっている。
小見は2002年8月11日生まれの現在22歳。昌平高校を経て、2021年に新潟へ入団した。ルーキーイヤーは公式戦わずか5試合の出場にとどまったが、翌年はJ2リーグで23試合出場4得点と出場機会を増加させ、新潟にとって6年ぶりとなるJ1昇格に大きく貢献。J1の舞台でも主力の一角として活躍を続け、新潟では公式戦通算123試合出場18ゴールをマーク。2025明治安田J1リーグでも、ここまで行われた18試合のうち、16試合のピッチに立って2得点を挙げていた。
プロキャリアをスタートさせ、4年半を過ごした新潟からの退団が決まり、小見はクラブを通して次のようにコメントを発表した。
「このたび、アルビレックス新潟を離れることになりました。プロへの扉を開いてくれた寺川さんをはじめとしたクラブの皆様、私のことを受け入れて優しく、時には厳しく接してくれたチームメイトの皆様、そしてどんなときも私のことを信じて後押しをしてくださったファンサポーターの皆様、本当にありがとうございました」
「プロサッカー選手として、人間として、より成長するために今の自分がどうするべきか考えた結果、この居心地が良すぎるほどの“街”を離れ、新たな環境でチャレンジするべきだと感じました。これからまた新たな環境での挑戦となりますが、自分らしく目の前のやるべきことをひとつひとつ積み重ねていきます。約4年半本当にお世話になりました。ありがとうございました」
また、新天地となる柏を通しては、次のように意気込みを明かしている。
「このたび、柏レイソルに加入することになりました小見洋太です。このクラブがめざしているもの、そこに対する取り組みに強い魅力を感じました。日々成長し、チームに結果として還元できるように努めていきます。以前より、敵として日立台の雰囲気には特別なものを感じていました。これからは味方として一緒に戦えることがとても心強く、楽しみです。これからよろしくお願いします」
2025明治安田J1リーグ第19節終了時点で、柏は9勝7分3敗の成績を残し、勝ち点「34」を積み上げている。現在の順位は4位だが、消化試合数が2つ多い3位の浦和レッズ、1つ多い2位の京都サンガF.C.とは勝ち点が同じ。首位を走る鹿島アントラーズとは勝ち点が「6」離れており、リーグ後半戦で巻き返しを狙う。一方で、新潟は消化試合数が1つ少ないものの、3勝7分8敗の勝ち点「16」獲得にとどまっており、降格圏の17位に沈んでいる。
通常のシーズンであればこのタイミングでの移籍は実行されないものの、2025シーズンは6月14日から7月13日にかけてFIFAクラブワールドカップ2025がアメリカ合衆国で開催されるため、クラブW杯に出場するチームだけでなく、全クラブが対象となる特別登録期間が設置。6月1〜10日に設定された特別登録期間に選手補強が可能となっている。
柏は7日付で川崎フロンターレからMF瀬川祐輔、北海道コンサドーレ札幌からDF馬場晴也の完全移籍加入を発表しており、小見は同期間内3人目の新戦力として加入が決まった。
【ハイライト動画】今季の柏戦、小見は“お馴染み”のPKでゴールも記録