
最近、愛子さまのご公務などが眩(まぶ)しく映る皇室。「開かれた皇室」として、皇居・乾通りのお花見や紅葉狩りに始まり、今はSNS(交流サイト)などで情報発信されるだけでなく、私たちが足を踏み入れることができない、皇居宮殿などの非公開エリアをVR(仮想現実)ツアーで楽しむことができるようになっています。5月14日から新たに京都御所や桂離宮のVRが公開されたこともニュースになりました。
そんな中、リアルに皇居を楽しめるイベントが8月末まで開催されています。その名も「皇居を巡る謎解きの旅 with QuizKnock」。
テニス、ゴルフ、ジョギング、茶道、書道、白い磁器に絵付けするポーセラーツ、日本酒、ワイン、ビール、食べること、そして法螺貝(ほらがい)と、広く浅く、趣味や習いごとに手を出している私(一度だけでも手を出したことがあるものなら、まだいろいろあります)。実はもう一つ、一番長い趣味で、いまだについ一番時間を割いてしまうものがあります。それが、数独などのロジックパズル。10年ほど前に、パズル界の雄、ニコリ社から取材を受けた時にはとても嬉(うれ)しかったです。
そのため、謎解きやマーダーミステリー(マダミス=推理ゲーム)なども大好き。「皇居を巡る謎解きの旅」にも、5月上旬、マダミス仲間と行ってきました(写真)。一回り以上若い仲間たちは皇居が初めてだったので、天守跡や松の廊下の跡地なども楽しんでいた様子。何度も足を運んでいる私も、新しい発見があったり、忘れていたことを思い出したり、謎解きする中で改めて皇室にまつわる勉強ができました。緑も水も豊かな皇居らしく、今シーズン初の蚊から逃げながらでしたが。QRコードを読み込む私たちを見て、皇居の説明だと勘違いしたとおぼしき外国人観光客は読み込んだ後、瞬時にスン・・・(笑)。無料ですし、皇居に行ったことがない方やご無沙汰の方、小さなお子さんや脳トレしたい方などに特にオススメかも。
ただ、われわれにはかなり易しく、皇居散策も含めて1時間余りで終了。謎解きの面ではちょっと消化不良。そこで、ほど近い東京駅や百貨店大丸で行われている「謎だらけの東京駅からの脱出」のチケットを即購入して(東京ばな奈付き♪)、三つのコースのうちまず大丸を2時間ほどで攻略。残る二つは6月に行きます。謎解きやパズルは頭を使うので「疲れないの?」と聞かれることもありますが、集中できて、解けた時の爽快感がクセになり、むしろストレス解消になります。ただ、街歩き系の謎解きは足腰にきます(笑)。
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【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No. 21からの転載】

馬場典子(ばば・のりこ)/ 東京都出身。早稲田大学商学部卒業。1997年日本テレビに入社し、情報・バラエティー・スポーツ・料理まで局を代表する数々の番組を担当。2014年7月からフリーアナウンサーとして、テレビ・インターネット番組・執筆・イベント司会・ナレーションなど幅広く活動中。大阪芸術大学放送学科教授も務める。
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