職場の「やる気格差」は、仕事に対するモチベーションが低い人だけが問題なのではない。ワーカホリック、つまり仕事中毒も害となり得るようだ。
お悩み解決掲示板に6月上旬、
「直属の40代上司がワーカホリック気味で、私にも同様に働くよう言ってくるので困っています」
と書き込まれた。
投稿者は25歳の女性で、自分なりに一生懸命働いているが「上司が望むようなレベル」にはなれないという。そもそも「仕事とプライベートは完全に切り離したい」と考えているのに、上司が自分の価値観を押し付けてくることに、「正直うんざりしています」と吐露した。（文：天音琴葉）
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「良い成績を上げているから会社も何も言わないんだよ」
仕事ぶりは非常に有能だが、他者への共感性に欠ける上司は巷では「クラッシャー上司」と呼ばれるようだ。その名の通り、部下を潰してしまう上司だ。
投稿者は、この上司に「お金のために仕事しているか、会社のために仕事しているかの気持ちの差が出ている」とプレッシャーをかけられたこともあるという。投稿者は前者で、上司は後者だという意味だろう。堪らず、先輩に相談したこともあるそうだ。だが、
「あの人は前からああなんだよね。良い成績を上げているから会社も何も言わないんだよ」
と言われるだけで、解決には至らない様子。仕事はできるが、マネジメントスキルやコミュニケーション能力には激しく疑問符が付く上司と、投稿者はどうやって仕事をしていったらいいのだろう。
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「お金のために働くことの何が悪い」「上司の通りにする必要は無い」
コメント欄には、投稿者への共感やアドバイスが寄せられている。「その上司の働き方であって、それを押し付けられたからと言ってその通りにする必要は無い」など、上司の言うことを聞く必要はないという意見が多く見られた。
「お金のために働くことの何が悪いのでしょう。会社のために働くってことは、給料以上の仕事をするということ。喜ぶのは経営者だけですよ。その上司はバカですよ」
このコメ主は実体験から書いているようで、さらに次のように続けた。
「私も以前親しくしていた同僚が、そんなタイプでした。どんどん私にも高いレベルの仕事を求め、私も仕事が好きでがんばっていましたが、社長がそんな我々の足元を見て、どう考えてもやりがい搾取的な会社の方針になってきました」
結局、「こんな尊敬できない社長のために、プライベート削って自己研鑽し、かつて難関大学を出たわけではない」と我に返って転職したそうだが、同僚は「相変わらず安月給で『会社のために僕ががんばらないと』と、体壊しても働いてますよ」とのことだ。
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だが投稿者の場合、相手は上司だ。しかも有能だから、部下への当たりが強くても会社から大目に見られている。このような状況下では、投稿者が他部署への異動願いを出すか、それができないなら転職するか、しかなさそうだ。投稿者はまだ25歳とのことなので、「仕事とプライベートは完全に切り離したい」という働き方ができる職場を見つけられるはずだ。
一方で、こうした上司のいる部署では部下が次々と辞めていくことになる。一昔前のように、代わりの人材はいくらでもいるという時代でもない。仕事が優秀でも部下を持つに値しない上司やそれを許容している会社は、今後ますます苦労することになるだろう。【参照元：お悩み解決掲示板 https://onayamifree.com/】
※キャリコネニュースでは「『この上司はダメだ』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/TRBML597
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