
部下の勤務態度をどこまで許容するかは、管理職にとって悩ましい問題の一つだろう。
お悩み解決掲示板に6月上旬に寄せられた、「部下を叱れません」という管理職の投稿が注目を集めている。
特に、Aさんという優秀な部下の処遇に頭を悩ませているようだ。
「優秀であるがゆえ、余った時間に携帯をいじったり、仕事とは無関係な雑談をしたりしています」
Aさんは部署全体の評価を押し上げるほどの存在だという。しかし、その優秀さゆえに、仕事が早く終わってしまうようだ。(文:天音琴葉)
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仕事ができる人の「特権」として容認すべき?
業務時間中にスマホを見ていたり、雑談していたりするAさんを「見て見ぬふりをしている自分が情けなく思います」と続けた。
Aさんは仕事ができるだけでなく、「頼み事や日頃の態度は極めて素直で、部署内でも波風は立てません」という。人間もできているようだ。それだけに、
「このまま目を瞑るところは瞑り、良い面(優秀な面)だけを見ていればよいのでしょうか…」
と投稿者は葛藤を吐露した。
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コメント欄にはAさんの行動を容認する声が相次いだ。仕事ができる人間の「特権」として捉えるべきだと語る人もいる。
「俺は仕事が出来る上に人間関係も良好に保ててるなら、ある意味で『特権』を認めるけどね。でもその特権にあぐらをかいて他者の不興を買う様なら、そこで初めて注意するかな?」
「雑談は、チームのコミュニケーションとして有益」という意見も
前述のコメ主は、理想の上司像についても書いている。
「部下をある程度自由にして、伸び伸びと仕事をさせて実績を出させる。それを寛大な心でコントロール出来る上司になりたいよね。そういう上司がいる職場って、みんなが助け合って仕事の効率も上がるからね」
ほかに、雑談がチームのコミュニケーションに有益な面もあると指摘した人もいる。
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「雑談は、チームのコミュニケーションとして有益と考えて、私は割と推奨派です。しかも成果もあげていて、仕事が進んでるのなら理想的かと。結局、退職や転職の理由って人間関係の問題が上位なので」
このコメ主は、携帯の使用についても、長時間でなければ問題ないと続けた。
コメント全体として、Aさんの勤務態度は許容範囲内であり、問題視する必要はない、という意見が大勢を占めた。一方で投稿者は、
「会社という組織の中で、立場もあり、就労中の携帯いじり等を見て見ぬふりをしてよいものか」
と悩んでいたが、コメントを読み進めるうちに、考えを改めたようだ。後日、意外な結末を報告している。
「いろいろ考えすぎて沈んでいたのか、今朝『最近体調優れないのですか』とAから質問を受け、思わず笑ってしまいました」
上司といえども一人で抱え込まず、部下とコミュニケーションを取ることで、解決の糸口を見つけられるだけでなく、より良い関係が築ける可能性もあるだろう。【参照元:お悩み解決掲示板 https://onayamifree.com/】
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