過去にはオルフェーヴルやゴールドシップなど 前年菊花賞馬の宝塚記念成績
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2025年06月09日 07:30 netkeiba

12年の宝塚記念を制したオルフェーヴル(12年6月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん) 今年の宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)の主役候補の1頭が、24年の菊花賞馬のアーバンシック(牡4、美浦・武井亮厩舎)だ。そこで前年の菊花賞覇者で、かつ宝塚記念も制した馬の中から、直近の3頭を振り返る。
84年のグレード制導入以降、前年の菊花賞馬は宝塚記念で【7-1-1-6】の好成績を残している。10年以降に限っても勝ち馬は3頭。まずは12年のオルフェーヴルだ。前年には牡馬三冠に加え、有馬記念も勝利。しかしながら、年明け初戦の阪神大賞典で「競馬史に残る大逸走」を見せて2着に敗れると、天皇賞(春)では見せ場なく11着に敗退。それだけに宝塚記念ではファンの評価が分かれたが、並み居るライバルを抑えて鮮やかな復活V。秋の仏G1・凱旋門賞への遠征に弾みを付けたのだった。
翌13年には同じくステイゴールド産駒のゴールドシップが主役となった。オルフェーヴルに負けず劣らずの個性派。前年に皐月賞、菊花賞、有馬記念を制覇。年が明けて阪神大賞典も楽勝したが、天皇賞(春)ではまさかの5着に敗れてしまう。そのため宝塚記念ではジェンティルドンナに1番人気を譲ったが、この日のゴールドシップは輝きを取り戻していた。大逃げを打ったシルポートから大きく離れた好位を追走。勝負所では内田博幸騎手の手が激しく動いたものの、直線に向くとグイグイ伸びて他馬を置き去りに。終わってみれば3馬身半差の完勝で、4つ目のGIタイトル獲得を果たした。
そして3頭目は22年のタイトルホルダーだ。前年の菊花賞でGI初制覇。続く有馬記念では5着に敗れたものの、4歳となって日経賞を快勝すると、天皇賞(春)は逃げて7馬身差の大楽勝。そして迎えた宝塚記念だった。パンサラッサがつくった前半1000m57秒6のハイペースを2番手で追走。常識的には先行勢には苦しい展開だったが、タイトルホルダーには関係なかった。直線で二枚腰を発揮すると、2着のヒシイグアスに2馬身差の完勝。2分9秒7のレコードのおまけつきで現役最強を証明したのだった。
【前年菊花賞馬の宝塚記念成績】※84年のグレード制導入以降
23年:アスクビクターモア 11着
22年:タイトルホルダー 1着
18年:キセキ 8着
16年:キタサンブラック 3着
15年:トーホウジャッカル 4着
13年:ゴールドシップ 1着
12年:オルフェーヴル 1着
08年:アサクサキングス 5着
06年:ディープインパクト 1着
04年:ザッツザプレンティ 5着
03年:ヒシミラクル 1着
01年:エアシャカール 5着
96年:マヤノトップガン 1着
94年:ビワハヤヒデ 1着
91年:メジロマックイーン 2着
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