中国レアアース輸出「合意に未達」＝閣僚級協議で議論へ―米高官

　【ワシントン時事】米ホワイトハウスのハセット国家経済会議（ＮＥＣ）委員長は８日、中国によるレアアース（希土類）の輸出規制の緩和に関し、「以前よりハイペースで輸出されているが、スイスで合意した水準には達していない」との見方を示した。ＣＢＳテレビのインタビューで語った。

　トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による先週の電話会談を受け、米中両国は９日に英ロンドンで閣僚級の貿易協議を再開する方向だ。５月にスイスで開いた協議で高関税の引き下げに合意して以降、米側は中国がレアアースの輸出規制を続けていると反発し、貿易交渉が停滞していた。

　９日の閣僚級協議には、米側からベセント財務長官やラトニック商務長官、グリア通商代表部（ＵＳＴＲ）代表が、中国側は対米経済・通商交渉の責任者を務める何立峰副首相が出席する予定。関税措置に加え、輸出規制についても議論する見通しだ。