柔道女子52キロ級で21年東京五輪(オリンピック)金メダルの阿部詩(24=パーク24)が9日、5度目の優勝がかかる世界選手権(13〜20日、ブダペスト)に向けて羽田空港から出発した。
昨夏のパリ五輪は無念の2回戦敗退。世界王者の座を失って以降、今大会での頂点を見据えてきた。「イチ挑戦者として、世界一になりたいという強い思いを持って挑みたい」と意気込んだ。
今大会は、同級に大森生純(24=JR東日本)も出場。日本人2人で争う可能性もあるが「(勝ち)上がってくる選手の組み手は頭に入れている」とした。
一方の大森は、敗戦を糧にする。4月の全日本選抜体重別選手権決勝で阿部詩と対戦したが、ゴールデンスコア(延長戦)で一本負け。「2カ月前に組み合えたのは大きい。反省をもとに練習してきた」と、動画を見返しながら対策を練ってきた。
28年ロサンゼルス五輪に向け、しのぎを削る。「ここで勝っても突き抜けられるわけでないが、負けると差が開く」と冷静に分析。「次の道につなげていきたい」と誓った。【飯岡大暉】
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