《肩こりが改善》快眠招く枕は「玄関マット」で作れる!医師が教える簡単な作り方

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2025年06月09日 11:00  web女性自身

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朝起きたとき、体のあちこちが痛む。ぐっすり眠れず、疲れが取れない……。その不調、もしかしたら枕が原因かもしれない。



「自分の体格に合わない枕は、寝姿勢を悪くし、肩こりや首・腰の痛み、頭痛の原因になります。さらに、首や肩の不快感が睡眠の質を下げ、不眠症や睡眠障害につながることも少なくありません」



こう話すのは、16号整形外科院長で医学博士の山田朱織先生だ。



クリニックには、睡眠のトラブルに悩む患者が多く訪れる。特に多いのが、40代以降の女性だ。



「女性は40代を過ぎると、肌と同じように軟骨の水分量が減少し、それに伴い骨も変形します。特に、背骨の間にある椎間板(軟骨)が弱くなると、骨が神経に触れ、痛みやこりなど不快な症状が出現します。このようにもともと不調を抱えやすい状態で合わない枕を使うと、さらに不調が加速するのです」(山田先生、以下同)



大谷翔平選手をはじめ、枕にこだわりを持つトップアスリートも多い。それだけ、枕は体や睡眠の質に大きく影響するのだ。



とはいえ、自分に合う枕を見つけるのは至難の業だ。やはり、高いお金を払ってでもオーダーメードの枕にするべきなのだろうか。



「その前にぜひ試してほしいのが、“玄関マット”で作る『玄関マット枕』です。身近なアイテムで、自分の体に合った枕を簡単に作れます。実際に私のクリニックでも患者さんにおすすめしています」



玄関マットで枕!? 斬新な発想だが、その効果は絶大だ。



山田先生の指導を受けて玄関マット枕を試した患者のうち「睡眠の質が上がった」「不調が改善された」と感じた人は、なんと7割以上にものぼるという。



■ふかふかの枕は首の神経を圧迫する可能性があり、要注意



「触り心地や素材など、なんとなくの好みで選びがちですが、体に合わずに首・肩・腰に負担がかかっているケースも少なくありません。頭が埋もれすぎず、寝返りがスムーズに打てる、自分に合った枕を使用することが大切です」



山田先生の考案する「玄関マット枕」は、そのための3つの条件がそろっているのだそう。



「1つ目は高さです。これは、寝返りを打つときに上半身と下半身がほぼ同時に転がれる=スムーズに寝返りできる高さです」



寝返りを打つときに体がねじれてしまうようでは、適切な高さの枕ではないということだ。



「そして硬さは、手で押し込んで5mm以上沈まないもの。ふかふかの枕が気持ちよく感じる人もいますが、それは寝る前の感触の話です。柔らかすぎると頭が沈み込み、うまく寝返りを打てず、睡眠中、首の神経を圧迫してしまいます」



そして形は、カーブや凹凸がなく、真っすぐであることが重要だ。



メカニズムがわかったところで、作り方を聞いてみた。用意するものは玄関マットとタオルケットの2つのみだ。



「玄関マットは、毛足が短く裏地のついたものを用意してください。タオルケットも毛足が短く硬めのものがいいですね。折りたたんだ玄関マットの上に、首側の端をそろえて折ったタオルケットを重ねます。このとき、枕の角はできるだけ直角にそろえてください」



重要なのはここから。自分に合った高さに調整していくことだ。



「枕に頭をのせて力を抜き、首と枕の角度が15度になるのが理想です。さらに横向きになったときに、体の真ん中の軸が布団と平行になるようにします。呼吸や首回りの圧迫感にも配慮しながら、たたんだタオルケットをめくって厚みを調整していきます」



角度は、家族などほかの人に見てもらうことをおすすめする。



こうして調整できたら、実際に寝返りを打ち、上半身と下半身が同時に転がることを確認しよう。問題なければ、玄関マットで作るオーダーメード枕の完成だ。



「今まで柔らかい枕で寝ていた方は、違和感を覚えるかもしれません。でも、2週間ほどで体が慣れて、体調の変化を感じるでしょう。実際に、小学生のころからの頭痛が治ったという女性もいらっしゃいました。枕は、体調管理におけるインフラでもあるのです」



1,000円台から手に入れることのできる玄関マットで不調が解決するのであれば、試さない手はない。



暑さが厳しくなるこれからの季節だからこそ、自分にぴったりの枕で、毎日快眠を目指そう!

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