
「捨てられた子たちは、寒さや空腹、野生動物に襲われる危険と隣り合わせです。
今回は運よく見つけてもらえましたが、そうでなかったら…と考えると胸が締めつけられます。」
【写真】養鶏場に突然、姿を現した子猫4匹を素手で保護しました
知人の養鶏場で子猫4匹が保護されたことを、保護猫のボランティア活動をする「ショコラ&メロディ隊長とゆかいな仲間たち」さん(以下、ボランティアさん)がX(旧Twitter)で報告。
ボランティアさんによると、養鶏場に突然子猫4匹が現れて、ウロウロしていたところを従業員が素手で捕獲したとのこと。今年に入り猫の姿は見たことがなく、周辺に母猫らしき猫もおらず。人馴れしていたことなどから人間に遺棄された可能性が高いといいます。投稿には感謝の言葉や捨てた人間に対する怒りなどさまざまなコメントが寄せられ、話題になりました。
「保護してくださってありがとうございます」
「本当に酷い」
「どうか仔猫を捨てないで〜ちゃんと避妊去勢してほしいです」
「まず心配は、初乳飲んでいるかですね。命を簡単に、捨てるなら。初めから動物に、触って欲しく無い」
「素敵な里親さんが見つかりますように」
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生後約1カ月の子猫たち 「遺棄は2回目。捨てるくらいなら、産ませないでほしい」
保護された子猫4匹については、ボランティアさんが引き取ることに。生後1カ月ほどで見た目はきれいでしたが、保護した当日あまり元気がなく、ご飯も自力では食べられなかったとか。次の日、1匹が下痢と嘔吐と高熱で病院へ。治療をしてもらったものの、翌日も高熱は下がらずぐったりしていたため入院。その次の日から姉妹の猫たちも具合が悪くなり毎日通院することになりました。
「入院した子猫について、先生から『このままだと危ない』と言われて頭が真っ白に。 小さな体で必死に頑張っています。また保護時4匹とも自力ではご飯を食べられず、今も強制給餌をしており、体調が悪く治療中。体調が良くなり次第、ワクチン接種をしてから、里親募集をする予定です」
今回、養鶏場には子猫4匹が姿を現しましたが、実は遺棄されたとみられる猫を見つけたのは2回目。子猫の遺棄などについて、ボランティアさんはこう訴えます。
「小さな命が姉妹で寄り添って震えていたなんて、本当に胸が痛いです。捨てるくらいなら、産ませないでほしい…避妊去勢は、不幸な命を減らす優しさです。命は物じゃない。都合よく手放していいものじゃない。捨てる前に、どうか私たちボランティアあるいは行政など誰かに相談してください。小さな命が大切にされる世の中であってほしいです」
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ボランティアさんは、三重県亀山市内で保護猫活動やTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す)活動に取り組んでいるといいます。「施設に入るので飼えなくなる高齢者や多頭飼育崩壊が非常に多い地域だと思います。ことが起きる前に相談してもらいたいです。そして都市部のように行政側がもっと協力してもらえたら良いなと思っています」と話してくれました。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)