「16GB版前提で、そこそこ好調」――Radeon RX 9060 XT搭載カードが登場

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2025年06月09日 15:11  ITmedia PC USER

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TSUKUMO eX.に並ぶRadeon RX 9060 XT搭載カード

 先週(6月1日週)、各ショップの新製品売り場で目立っていたのは、AMDのミドルレンジGPU「Radeon RX 9060 XT」を搭載したグラフィックスカードだ。メモリ容量により16GB版と8GB版に分かれており、価格は順に6万2000円前後〜7万7000円弱、5万3000円前後〜6万2000円前後となる。


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●ライバルはGeForce RTX 5060 Ti――Radeon RX 9060 XTの評判


 週末でも、型番指定でなければ各ショップで豊富な在庫が見られる状況で、2025年3月に登場したハイエンドGPU「Radeon RX 9070 XT/9070」搭載カードと比べればおとなしめの反応といえる。しかし、ミドルレンジと考えると上々と評価する声が多い。


 TSUKUMO eX.は「16GB版前提ですが、そこそこ好調です。ベンチマークでよく比較されている16GB版GeForce RTX 5060 Tiカードと比べて割安ですし、ゲームによっては優位ですしね」という。


 とりわけ人気があるのは、玄人志向「RD-RX9060XT-E16GB/DF」やPowerColor「Reaper AMD Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6」(RX9060XT 16G-A)、ASRock「Radeon RX 9060 XT Challenger 16GB OC」(RX9060XT CL 16GO)といった6万5000円を切る、低価格帯の16GB版だ。


 あるショップは「ミドルレンジはコスパ重視で選ぶ人が多いですからね。それでも8GB版は空気です。モンハンなどを遊ぶなら『16GBはないと』と考えている人が多い印象ですね」と話していた。


●DDR5スロットを備えるワークステーション向けZ890マザー登場


 マザーボードの新製品で異彩を放っていたのは、ASUS JAPANのATXモデル「Pro WS Z890-ACE SE」だ。Intel Z890チップセットを採用したワークステーション向き製品で、価格は9万5000円前後となる。


 電源フェーズは16+1+2+2で、Thunderbolt 4や10GbE対応の有線LANと2.5GbE対応の有線LAN、2基のPCIe 5.0 x16スロット、4基のM.2 SSDスロット(うち1基はPCIe 5.0対応)、20Gbps対応のUSBポート(USB Type-C)などを備える。また、COMポートやVGAポートもサポートする。メモリは通常のDDR5スロットを4基備えている。


 入荷したパソコンSHOPアークは「メモリスロットが上部に置かれていますね。ワークステーション向きながらコンシューマー向けのパーツで組み立てられるので、いろいろなニーズに応えられそうです。注目している人の層も広めだと思います」と話していた。


●1.5万円のDDR4対応Intel B760マザー&3.3万円のAMD B650Eマザーも店頭に並ぶ


 マザーボードの新製品では、ギガバイトからIntel B760チップセット搭載のATXモデル「B760 GAMING X DDR4 GEN5」も登場している。DDR4メモリスロットを4基備える他、3基のM.2 SSD(PCIe 4.0対応)と1基のPCIe 5.0 x16スロット、2.5GbE対応の有線LANを備える。価格は1万5000円前後だ。


 入荷したTSUKUMO eX.は「今もDDR4メモリを使いたいという人はいますからね。PCIe 5.0 x16にも対応していて1.5万円と割安ですしね」とプッシュする。


 ASUS JAPANからは、AMD B650Eチップセット搭載のATXモデル「TUF GAMING B650E-PLUS WIFI」も売り出されている。Wi-Fi 6Eの無線LANと2.5GbE対応の有線LAN、3基のM.2 SSDスロット(うち1基がPCIe 5.0対応)などを備える。価格は3万3000円前後だ。


●オーディオ専用ルーターとアクセスポイントが店頭に並ぶ


 ネットワークオーディオ向けの新製品も登場している。オリオスペックでは、TOP WINGのオーディオ専用をうたうルーター「DATA ISO BOX」と、専用の無線アクセスポイント「OPT AP」のデモ機が置かれていた。単品の価格は5万5000円と3万3000円、「DATA ISO BOX+OPT APバンドルセット」は7万7000円となる。


 同店は「家庭にあるルーターからケーブルを1本引っ張ってきて、二重ルーターにして使います。他のモバイル機器のノイズが乗らない、オーディオのためのネットワークを構築できます。安定したハイクオリティーな環境を求める人に向けたアイテムですね」と語る。


 アクセスポイントとのバンドルなら初期設定もシンプルになるが、「手持ちのアクセスポイントを利用するためにルーター単体で購入する人もおそらくいると思います」という。



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