今週デビュー予定のサレジオ(撮影:竹之内元) 開幕週のメイクデビュー東京ではPOGダービー人気馬ランキング1位のダノンヒストリーが前評判の高さどおり、単勝1.2倍の支持に応えて初陣を飾った。その他にディバインウインド、パープルガーネットがデビュー勝ちを飾っている。
2週目も1週目と同様に土日で計3鞍のメイクデビューが組まれており、セレクトセールの高額取引馬など各厩舎の素質馬がスタンバイ。また、現時点で人気馬ランキング8位の注目馬が阪神でデビューする。
【6月14日(土) 東京芝1400m】
◆サンアントワーヌ(牝、父ドレフォン、母サンティール、美浦・鹿戸雄一厩舎)
現3歳の半兄ピックデムッシュは同厩舎に所属し、芝2200mで連勝中。伯母には愛知杯2着のサンソヴールがいる。「ちょっと線が薄めだけど、前向きでフットワークもいい。初戦から動けると思います」と鹿戸雄一調教師。鞍上はD.レーン騎手が予定されている。
【6月15日(日) 東京芝1600m】
◆サトノワーグナー(牡、父ロードカナロア、母サトノワルキューレ、美浦・斎藤誠厩舎)
ディープインパクト産駒の母はフローラSの勝ち馬。祖母に南アフリカのG1馬、近親にブラジルのG1馬がいる。「乗り込みは十分。切れそうな感じで、スピードもありそう。成長力もあると思います」と斎藤誠調教師。鞍上は横山琉人騎手が予定されている。
◆ユマハム(牡、父コントレイル、母カルティカ、美浦・田中博康厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は2億5000万円(税抜き)。4歳上の半兄に菊花賞馬のアスクビクターモアがいる。「坂路を中心に他の馬の後ろで力を抜くことを教え込み、少しずつ理解して余裕のある動きができるようになってきました。まだ操作性やハミ受けに課題があるけど、ひと追い毎に良くなっています」と山崎調教助手。鞍上は横山典弘騎手が予定されている。
【6月15日(日) 阪神芝1800m】
◆サレジオ(牡、父エピファネイア、母サラキア、美浦・田中博康厩舎)
ディープインパクト産駒の母は府中牝馬Sを勝ち、エリザベス女王杯2着、有馬記念2着など活躍した。叔父にサリオス(朝日杯FS)、叔母にサリエラ(ローズS2着、ダイヤモンドS2着)やサフィラ(阪神牝馬S)がいる。「脚さばきに左右差があるけど、しっかりと乗り込み、徐々にフィットしてきました。広いコースのワンターンは良さそう。どちらかと言うとスタミナ寄りのタイプだと思います」と田中博康調教師。
先週中にレーベンスティール(しらさぎSを予定)やサトノボヤージュ(6月14日の阪神芝1200mを予定)、アルバンヌ(6月22日の阪神芝1600mを予定)らと共に栗東へと移動しており、8日(日)には坂路で4F54.1の時計を出すなど輸送後も順調そうだ。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)