
ニュースにも取り上げられるような事件などによって、パパ活という言葉が世間に浸透し始めている昨今。では、みなさんはパパ活と愛人の違いについてご存知でしょうか。
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どちらも同じ意味のように聞こえるのですが、ドラマなどで描かれている愛人は「契約」を交わして報酬や住む家を受け取る代わりに、愛を提供しています。一方でパパ活の場合は、契約などは存在せず気軽に始められるけれど同じパパからの援助が長続きしないことが多いようです。
では実際に愛人契約をしている女性は、今でも存在するのでしょうか。世間では「今の時代で愛人契約をする一般女性などいるのか」と疑問に思われがち。しかし、実は元水商売のキャストなどで、契約を交わしている人々は今でもいるようです。
そこで愛人の実態を知るべく、某大手企業の会長に囲われた女性にかつての体験を暴露してもらいました。話を聞くと、出会いから別れまでの数年間は、まるでドラマのような出来事ばかり起きています。
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出会いは六本木のクラブだった
インタビューに応じたMさんは、かつて六本木のクラブで働いていた女性。顧客をほとんど持っていなかったのにも関わらず、日給数万円の保証をお店から提示されるほどの美貌の持ち主です。
入店したてのころからお客様の評判が良く、後に愛人契約を結ぶことになるAさんとはお店で出会いました。彼は店の常連客の紹介でやってきて、美しいMさんに一目惚れ。以来、クラブに通い詰めて売り上げを支える太客へと進化したのです。
その後もお店で頻繁に顔を会わせる2人が、深い話をするようになるのは当然のこと。ある日彼女が「早く水商売をやめたい」と呟いたところ、Aさんから「だったらやめればいい。生活の面倒を見てあげるから」と愛人契約の打診をされます。
Mさんは夢も希望もなく、ただお金がほしいだけで今の仕事をしていたため、深く考えずに誘いへ乗るのでした。
「水揚げ」された後の生活
夜の世界には、生活の面倒を見るのを条件に水商売を辞めてもらう行為(通称、水揚げ)をしておきながら、その後モラハラやDVで女性を苦しめたり、なんだかんだ言いつつお金を出し渋る元お客さんが多いと聞きます(苦笑)。
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「話と違う!」と女の子が怒って歓楽街に出戻りするのがよくある例なものの、Aさんは月に渡す金額をキッチリと決め、Mさんのためのマンションを用意をしたのです。
愛人になりたての頃を思い返すMさんは、「まぁ用意周到というか、色々慣れている人だなと思いました(笑)。だって手際が良すぎませんか?まぁお金をもらえたし、家も保証されたから文句は言えないですよね。しばらくはダラダラ過ごそうって思ったけど、実は仕事をやめてからも結構忙しかったんです」と語っていました。
契約のお相手であるAさんは、大企業の会長さんです。外での付き合いが多く、自社の社員旅行などのイベントにも顔を出していたため、Mさんは社交の場にも同席しました。最初は周りからの視線が嫌だったものの、徐々に違和感がなくなったと言います。
さらにAさんは「このままだと将来が不安だろう」と、Mさんに手に職をつけるようにアドバイスをします。結果的に彼女は看護学校に通うことになり、学費も全て彼が負担してくれるのでした。
「プロ彼女」ならぬ「プロ愛人」の現在
現在のMさんは、無事に看護学校を卒業し、派遣看護師として働いているそうです。そして肝心のAさんとの関係はを聞くと「実はもう会ってないんです」と衝撃の一言が!
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続けてMさんは「学校を卒業後も“契約”は続いてたんですけど、徐々に会う頻度は減っていたんです。まぁ、渡される金額はずっと同じだったのでラッキーでしたが(笑)。明らかに他のお気に入りができたかな?ってニオイがしてて……。看護師になって2年経ったくらいに、関係を解消したいと言われました。たぶん、わたしが独り立ちするのを見越して次の子を探していたんでしょうね」と語ります。
手に職を付け、困らないほどの大金を得た彼女は相手の申し出を承諾し、約4年にもわたる愛人生活に終止符を打ちました。
傍から見るとお金をもらえて、次のステップに繋いでもらい、至れりつくせりのように思えるでしょう。しかし「プロ愛人」として振る舞い、学校に通い直して勉強を続けるのはとても大変だったようで、「Aさんにはすごく感謝していますよ。でも、やっぱりお金を稼ぐのってラクじゃない。それに、彼も彼で一筋縄ではいかない相手だなと思っていました。恋愛感情もないからずっと一緒にいるのは厳しかったので、これで良かったんでしょうね」と言っていました。
Mさんの割り切り方もなかなかの“プロ”ですが、同時にAさんの用意周到さ、そして完璧なまでの終わらせ方にも驚いてしまいました。筆者も元セクシー女優という特殊な世界に身を置いていたものの、「また別次元の話だ」としみじみ思ったのです。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。