写真 日本代表は9日、翌日に控えたFIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第10節のインドネシア代表戦に向けて、会場の『市立吹田サッカースタジアム』にて公式練習を行った。練習後、MF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)が報道陣の取材に応じ、A代表で初となる背番号「10」をつける上での心境を明かした。
今シリーズは、MF堂安律(フライブルク/ドイツ)が招集外となったことで、これまで堂安が背負ってきた「10」が誰の元へ渡るのかに注目が集まっていたが、久保がエースナンバーをつけることとなった。9日に行われたグループC第9節のオーストラリア代表戦(0−1)はベンチスタートとなったが、64分からピッチに立ち、「10」を着用する久保の姿がお披露目。だが、同試合ではユニフォームネームが入っていなかったため、「何人から連絡は来ましたが」と明かしつつ、反響は大きかったわけではないという。「次は多分名前が入ると思うので、それ次第じゃないですかね」と話した。
意外なことに、これまで世代別代表でも「10」を背負った経験が多くはない久保。自身は「番号でプレーするわけではない」と冷静に語りつつも、「ちょっとは嬉しかったですよ」と正直な心境を明かす。今回、“10番・久保建英”を見られるのは貴重な機会になるが、そのユニフォームについては「僕も買いたいくらいです。(選手には)何枚かしかもらえないと思うので(笑)」と発していた。
背番号に対して強いこだわりを持っているわけではないにせよ、やはり、「10」は久保にとって特別な番号だ。「(リオネル・)メッシ選手だったり、ロナウジーニョ選手だったり、(ジネディーヌ・)ジダン選手だったり、10番をつける人が、一番サッカーがうまいみたいなイメージは、勝手に僕の中でありました」と明かすと、「ミニゲームとかでも、子どもたちは10番のビブスをつけるだけで気分が上がったりしますよね。なので、一番うまい選手がつける番号なんじゃないかな」と、背番号に対する自身のイメージも口にした。
今回、森保一監督はメンバー発表記者会見の中で、久保に対して「新たに入ってくる選手たちのリーダー役として、同世代の選手として接してもらい、色々なものを見せてもらえれば」と、“リーダー”のような役割を期待していることを明言していた。久保本人は「そもそも僕はリーダー気質じゃないと自分で思っているタイプ」と前置きした上で、「もちろん、喋るのは好きですし、コミュニケーションを取るのは得意だと思うので、潤滑油みたいな存在になれたらいいですね」と話す。
同時に、「リーダーとして何かを求められるなら、ピッチの中で何かを見せたい」と意気んだ久保。前節がベンチスタートだったこともあって、10日に控えたインドネシア代表戦ではスタートから起用される可能性も高いが、自らのプレーでチームを引っ張る、10番に相応しい姿が見られそうだ。
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