
いよいよ梅雨の季節到来!梅雨と言えば雨!雨といえば傘!!ということで今回は傘についていろいろと調べてみました。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
天気予報の「傘マーク」は日本生まれ?天気予報でおなじみの「傘マーク」。実はこれ、日本で誕生したものだということを知っていましたか?
日本では傘の開閉で雨の強さを表現していますが、海外の天気予報ではほとんど傘マークを見かけません。その理由は?
気象予報士 森 朗氏:
日本は世界有数の降雨国で、少しの雨でも傘をさすため、雨と傘のイメージが強く結びついています。他の国では少雨では傘をささなかったり、スコールのような激しい雨だと雨宿りをするため、あまり傘のイメージがないんです。
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日本の天気予報は、まさに「傘」と共に歩んできました。
1888年(明治21年)、福沢諭吉が創刊した新聞「時事新報」に日本で初めてイラスト入りの天気予報が掲載されました。そのイラストをよく見ると、晴れでも閉じた傘を持ち、雨では傘を広げ、雨のち晴れというイラストには虹と傘を持った女性が描かれているのがわかります。
では日本に初めてやってきた洋傘は何色だったのでしょうか?
日本に洋傘が入ってきたのは1804年(江戸後期文化元年)のこと。
日本洋傘振興協議会によると長崎に入港した中国の唐船の品目に「黄どんす傘一本」という記述があったそうです。「どんす」とは絹織物のこと。つまり日本初の洋傘は「黄色い絹織物の傘」だったと考えられます。
TBSのアーカイブスに残る傘の一番古い映像は1948年。雨の中、傘をさして競馬を見物する人々が映し出されています。当時「コウモリ」と呼ばれていた黒くて大きい傘をさしている様子が確認できます。
天気予報の雨マークの傘 柄の向きは右?左?ところでよくテレビの天気予報などで見かける雨マークの傘。柄の部分が右向きと左向きどちらが正解だと思いますか?じつはこの柄の向きやマークに決まりはなく、どちらでもいいんです。
TBS「ひるおび」が2023年にある1日の各キー局全32番組を調べたところ、右向きが10番組、左向きが22番組(左右どちらも使用している番組もあり)でした。
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実はお天気マーク1つにいろんな意味があることを知っていますか?
気象庁やテレビ局の天気予報マークは最大2つのマークで表示されます。雨や雪が降る場合はそのマークが優先されるので、マークだけでは全てを伝えきれないといいます。
気象予報士 森 朗氏:
例えば「くもり時々雨」マークは1日中雲がかかっているわけではなく、「くもり時々雨のち晴れ」のように晴れる時間帯がある場合もあります。マークだけでは全てを伝えきれないため、詳しい予報も確認することをおすすめします。