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東京外国語大学は、主催したイベントのポスターに不適切な表現が含まれていたとして謝罪しました。
不適切な表現が含まれていたとしたのは、5月19日〜29日に大学図書館で実施した「日本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」という文言が含まれたイベントのポスターです。
同イベントは、不平等が悪化するラテンアメリカの事例を紹介した本『不平等のコスト――ラテンアメリカから世界への教訓と警告』(東京外国語大学出版会)の出版を記念して開催。「不平等という普遍的な社会問題に対する理解を深めるとともに、ラテンアメリカの実態から、日本に暮らす私たちに何が学べるかを探求する」ことを目的に、関連写真や書籍などの資料が展示されていました。
大学側は6月9日、「⽇本が『ラテンアメリカ化』する前に私たちにできること」という表現について「特定の地域とその⽂化に対する理解と配慮を⽋いたものであり、多くの⽅々を深く傷つける結果となりましたことを、⼼よりお詫び申し上げます」「本学は、国際的な視点から⾔語・⽂化・社会を教育・研究する機関として、本来このような事態は決して起こしてはならないものであり、今回の件を重く受け⽌め、深く反省しております」と、不適切なものだったとして謝罪。
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「私たちは今回の問題を教訓として、今後の広報やイベント運営において、使⽤する⾔語表現や視覚的表現の適切性について、より慎重に確認する体制を整えてまいります。また、多様な⽂化的背景に対する理解を深め、表現の意義と影響について⽇常的に意識を⾼めていく姿勢を、教育活動全体において⼤切にしてまいります」としました。
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