
「昨日、子猫のバラバラの死体が榎原周辺で見つかりました」
和歌山市内で、刃物で切られたような子猫のバラバラ死体が見つかったとのことが分かりました。
同市内で保護猫の譲渡活動などに取り組む保護猫カフェ【猫の道草】さん(@nekonomichikusa_)が、Instagramで報告。猫の道草さんによると、子猫の死体が見つかったのは5月18日とのこと。薬局の駐車場で、中学生らが発見。通り掛かりの保護猫ボランティアさんが猫の道草さんに「すぐに来てください」と連絡が入ったといいます。
「私(猫の道草さん)がすぐに現場に駆けつけました。子どもたちには『この後大人たちで対応するから、帰ってもいいよ』と伝えましたが、『最後まで対応します!!』と言ってくれ、残ってもらったんです。110番に電話をかけて、刃物で切られたような猫の死体があるということを伝えたら、詳しい場所等聞かれ、すぐに向かいますとのことで対応いただきました」
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子猫は3カ月ぐらい。下半身はなくスパッと切れた尻尾と、足の先が近くに落ちていました。血溜まりは1カ所のみで、引きずったりした形跡などはなく、何者かが刃物で切りつけた可能性が高いとみられるとのこと。警察によると、人為的な可能性や、野犬などの動物に襲われた可能性の両面で、子猫の死体を調べているといいます。
店主「動物の遺棄や虐待は犯罪。見つけたら勇気を出して110番してほしい」
「子どもたちは、自分たちの手で死んでしまった猫を埋めてあげたいと言ってくれましたが、証拠として刑事さんが持ち帰り調査していただくこととなって。私たちから見たところ、切れた場所はスパッと切れており、引きずったりした後もなく血溜まりは死体の下の1カ所。場所や時間的にも、動物が危害を加えた可能性は低いと思います」
また子猫の死体が見つかったのは大通りに面した場所だったといい、これまで近辺で動物の虐待などの話を聞いたことがないという、猫の道草さん。特に野良猫が多く困っているといった猫に関連するトラブルもなかったそうです。
今回子猫のバラバラ死体が見つかったことについて、猫の道草さんはこう訴えます。
「私が思う保護猫活動は、猫を保護することなどに加えて、何者かが刃物で切りつけられるなど虐待された子猫について多くの方に知っていただき、伝えることも保護活動の一貫だと思っています。まず動物の遺棄や虐待は犯罪です。もし、そのような行為が見られた場合は、勇気を出して110番してほしい。『間違ってるかもしれない?』『警察が動いてくれない?』かもしれないですが、皆さんの1つ1つの行動が大切だと考えます」
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保護猫カフェ「猫の道草」は2019年3月にオープン。カフェ内には25匹の猫さんたちがおり、随時里親募集中です。店主は「譲渡会等では、緊張してしまい本来のかわいい性格を分かってもらいづらいですが、保護猫カフェでは、保護した猫さんたちの本来の性格を見てもらうことができると思います。譲渡ご希望の方だけではなく、保護猫さんたちのために何かしたい方、ただ猫に癒されたい方や、男性1人のお客さまも多く、お気軽に遊びに来ていただきたいと思っています」と話してくれました。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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