スポルティングに所属するギェケレシュ [写真]=Getty Images スポルティングに所属するスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュが、クラブ首脳陣に不満を募らせているようだ。9日、ポルトガル紙『レコルド』が伝えている。
現在27歳のギェケレシュは、母国スウェーデンのブロマポイカルナでプロキャリアをスタート。2018年1月にブライトンへと加わり、複数クラブへの武者修行を経験した。2020−21シーズン終了後にはレンタル先のコヴェントリーに完全移籍。2023年夏にスポルティングへ活躍の場を移すと、1年目から公式戦50試合出場43ゴール14アシストを記録した。迎えた今シーズンも公式戦52試合の出場で54ゴール12アシストと大暴れ。スウェーデン代表の一員として臨んだUEFAネーションズリーグ(UNL)・リーグCでも9得点を挙げ、見事得点王に輝いた。
昨夏にもビッグクラブからの関心を集めながら、最終的にはスポルティングに残留したギェケレシュ。今シーズンも驚異的な活躍を見せたストライカーには、依然として数多くのクラブが興味を示しており、欧州トップクラスのタレントとして移籍の可能性が報じられている。
そんななか、ギェケレシュとスポルティングの間に亀裂が生じたという。同選手の契約解除金は1億ユーロ(約165億円)に設定されているものの、クラブ側は昨夏に残留を選んだギェケレシュと“紳士協定”を締結していた模様。高額な契約解除金が移籍の障壁となることを防ぐため、今夏は6000万ユーロ(約99億円)+最大1000万ユーロ(約16億円)の成果報酬で退団を認める約束を結んでいたとされる。
しかし、スポルティングのフレデリコ・ヴァランダス会長は、他クラブによるギェケレシュへの問い合わせに対し、“紳士協定”超えの移籍金8000万ユーロ(約132億円)を要求している様子。これがギェケレシュの怒りを招いてしまい、スポルティングに強い怒りを示しているようだ。