AIの電力効率改善で協調=G7、技術革新支援へ
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2025年06月18日 16:01 時事通信社

【カナナスキス時事】先進7カ国首脳会議(G7サミット)は17日、人工知能(AI)のエネルギー効率改善に向け、各国が協調することを盛り込んだ成果文書をまとめた。AIはデータセンターで大量の電力を消費するため、普及が進めばエネルギー需要が世界的に増加する。各国が連携して技術革新などを支援し、AIの電力消費量の抑制につなげる。
成果文書は、AI導入が拡大すれば「より大きな負荷をエネルギー供給網に与える」として、電力価格などに悪影響を及ぼすことに懸念を表明。その上で、AIのエネルギー効率性や、データセンター運用の最適化といった技術革新を後押しする姿勢を打ち出した。
また、AIをエネルギー利用の最適化に活用すれば、天然資源の保全などにも貢献するとしている。国際的なパートナーと知識の共有などで協力し、エネルギー分野でAIに通じた人材の育成に努める方針も示した。G7は、年内にAIやエネルギーに関する作業計画を策定する予定だ。
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