大分・宇佐の強盗殺人 控訴審判決は8月5日 弁護側は無罪主張

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2025年06月18日 18:22  毎日新聞

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毎日新聞

福岡高裁=福岡市中央区で、吉川雄策撮影

 大分県宇佐市の住宅で2020年2月、親子2人が殺害されて現金が奪われた事件で、強盗殺人などの罪に問われ、1審で死刑判決を受けた大分市の無職、佐藤翔一被告(40)の控訴審第1回公判が18日、福岡高裁(平塚浩司裁判長)で開かれ、弁護側は改めて無罪を主張した。検察側は控訴棄却を求め、即日結審した。判決は8月5日。


 殺害現場の目撃証言など直接的な証拠がない中、被告は一貫して無罪を主張。24年7月の1審・大分地裁判決は、被告の車のトランクから被害者の血液成分が採取されたことなど複数の間接証拠を基に「被告が犯人だと強く推認できる」と判断し、極刑を言い渡した。


 弁護側は控訴審で、被告の犯人性を認めた1審判決には複数の事実誤認があると主張。検察側は「いずれも理由がない」と反論した。


 1審判決によると、被告は20年2月2日夜、宇佐市安心院町(あじむまち)荘(しょう)の農業、山名高子さん(当時79歳)方に押し入り、山名さんと長男で郵便配達員の博之さん(同51歳)を包丁やはさみなどで複数回刺して殺害し、現金約5万4000円を奪った。【森永亨】



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