米子S史上唯一の3歳馬V スマイルカナの一戦

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2025年06月20日 07:30  netkeiba

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スマイルカナ(21年4月撮影、ユーザー提供:vodkaさん)
 オープン特別時代を含め、今年で26回目を迎える米子ステークスだが、3歳馬の参戦は珍しい。25年間で僅かに5頭だから、実に5年に1頭のペースだ。ここでは3歳馬として唯一の勝者であるスマイルカナにフォーカス。フルゲートの18頭で争われた5年前の一戦を振り返りたい。

 スマイルカナは父ディープインパクト、母エーシンクールディ、母の父Distorted Humorの血統。3歳1月のフェアリーSで重賞初制覇。桜花賞でもデアリングタクト、レシステンシアに続く3着に健闘し、マイラーとしてのポテンシャルの高さを見せつけた。しかし、続くオークスで2400mの距離が堪え、1秒4差の16着に惨敗。すると陣営は夏休みではなく、古馬相手となる米子Sへの参戦を決めた。

 唯一の3歳馬として単勝5.1倍の2番人気に推された一戦、スマイルカナは素晴らしい走りを見せた。好位でリズム良く運ぶと、3角で早くも先頭へ。そのまま直線に向くと、柴田大知騎手の叱咤に応えて再加速。50kgの軽量とあって脚色は全く衰えず、ラセットに1馬身半差の完勝を収めたのだった。

 米子SからしらさぎSになった今年は3歳のダンツエランが出走を予定している。ファンタジーSの勝ち馬だから、実績は十分。並み居る古馬にどこまで食い下がれるか、そして史上2頭目の3歳の勝ち馬となれるか。果敢なチャレンジにエールを送りたい。

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