日本陸上選手権(7月4日〜6日、東京・国立競技場)の男子110メートル障害で町亮汰(24、サトウ食品新潟アルビレックスRC)が上位入賞を狙う。6月に練習拠点を千葉から新潟に移した。名実ともに新潟の選手として臨む自身2度目の日本選手権は、昨年の8位を超える成績をノルマにしている。
「新しい環境に慣れて練習に集中できるようになった」。6月1日付でサトウ食品新潟アルビレックスRCに勤務し、練習は主に新潟市陸上競技場で行っている。ルーキーだった昨年は、所属は新潟RCだが、アルバイトをしながら母校の国際武道大(千葉)で練習していた。「日本選手権に向けて環境を整えたかった」。職場から新潟市陸上競技場までは徒歩5分ほど。自分のペースで汗を流せるようになり、モチベーションも高い。
4、5月は移住の準備もあり、ここまでのシーズンベストは14秒30と、自己ベストの13秒40には遠く及ばず。落ちついて練習できるようになった今、調子は上向きだ。「上半身を使えるようになってきた」と、継続して鍛えてきた上半身の強さを練習でも感じるようになった。「まだ2週間あるので、うまくハードルに落とし込めれば」と本番に合わせて丁寧に仕上げる。
昨年、デンカビッグスワンスタジアムで行われた日本選手権は8位入賞だった。今年の舞台は国立競技場。「初めて国立で走れる」と楽しみにしている。男子110メートル障害は世界選手権代表が内定している村竹ラシッド(23、JAL)ら、つわものぞろい。「そういう人たちの力を借りる形でいいタイムを出て、昨年以上の順位を残したい」。虎視眈々(たんたん)と好結果を狙う。【斎藤慎一郎】
◆町亮汰(まち・りょうた)2001年(平13)4月30日生まれ、石川県出身。星稜高2年の時にU18日本選手権男子110メートル障害で3位。国際武道大に進み、4年のインカレで2位、日本室内選手権60メートル障害で優勝。24年にサトウ食品新潟アルビレックスRCに加入。4月の北陸実業団選手権で優勝、7月の実業団・学生対抗では県記録で自己ベストの13秒40で3位。188センチ、80キロ。
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