ボタフォゴがPSG撃破! 日本開催の2012年クラブW杯から続いた南米勢“負の歴史”に終止符

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2025年06月20日 13:28  サッカーキング

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 FIFAクラブワールドカップ2025・グループB第2節が19日に行われ、ボタフォゴ(ブラジル)はパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)に1−0で勝利。グループBまでの第2節が終了した段階ではあるものの、現時点では今大会唯一となる2連勝を飾った。

 ともにグループB第1節を勝利し、2連勝を目論むボタフォゴとPSG。前者は2024シーズンのコパ・リベルタドーレスで初戴冠を果たしており、後者は2024−25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でクラブ史上初の優勝を成し遂げたことから、最新の“南米王者vs欧州王者”の構図としても注目が集まった。

 試合は序盤からからPSGがボールを保持するも、ボタフォゴは中央を固めた守備で隙を見せず、決定機を作らせない。前へ出る際には人数をかけるなど、守備一辺倒にはならなかったボタフォゴは36分、ピッチ中央付近でルーズボールをモノにしたところから、ベネズエラ代表MFジェフェルソン・サバリーノが背後のスペースへスルーパス。センターバックの間でボールを引き出したブラジル代表FWイゴール・ジェズスが、ファーストタッチで右へ持ち出すと、最後は右足で冷静にゴールネットを揺らし、ボタフォゴが先手を取って前半を終えた。

 後半に入ると、PSGが徐々に“主力級”の選手を送り出し、攻勢を強める時間帯もあったが、前半と同様にボタフォゴが気を緩めるシーンはない。最終的にはジェズスの2試合連続ゴールが決勝弾となり、ボタフォゴがPSGを1−0で撃破。2連勝で、グループB突破へ王手をかけた。

 クラブW杯は今大会から32チーム制、そして4年に1度の開催と、これまでのナショナルチームによるW杯と同様の大規模フォーマットに生まれ変わったが、2023年大会までは各大陸王者と開催国チャンピオンによるノックアウト形式で行われていた。以前のフォーマットでは、決勝が“南米王者vs欧州王者”の対戦カードとなることが多く、今回のボタフォゴとPSGによるゲームは、これまでの大会のファイナルのようだとの見方もできる。

 厳密に指摘すると、PSGは2024−25シーズンのCLを制したため、従来の大会であれば参加するのは2025年のクラブW杯。つまり、現在行われている2025シーズンのコパ・リベルタドーレス王者と対戦していた。一方で、ボタフォゴは最新の南米王者ではあるものの、2024年のクラブW杯が存在した場合、2023−24シーズンのCLを制したレアル・マドリード(スペイン)と同じ大会に参加していたこととなる。

 だが、大会開催時期が12月から6月に移ったことで、“最新”の南米王者がボタフォゴ、欧州王者がPSGであることに変わりはない。また、今大会では既に“南米勢vs欧州勢”のカードが3試合消化されたが、すべてドローでタイムアップで迎えていた。

 データサイト『Opta』によると、クラブW杯で南米勢が欧州勢を破るのは、2012年大会以来のこと。当時の大会は日本で開催され、決勝が行われた『横浜国際総合競技場』ではコリンチャンスとチェルシーが激突。ペルー代表FWパオロ・ゲレーロ(現:アリアンサ・リマ)のゴールで、コリンチャンスが1−0で勝利していた。



 以降、南米王者はクラブW杯の準決勝で敗れることも少なくはなかったが、従来フォーマットで最後の開催となった2023年大会まで、6度にわたって決勝へ進出。対戦相手はすべて欧州王者だったが、1度も勝てていなかった。今回、フォーマットは大きく異なるが、クラブW杯との名称は同じ。そんな大会で、南米のチームが欧州のチームに約13年ぶりに勝利してみせた。


【ハイライト動画】カウンターからジェズス2戦連発! ボタフォゴがPSG撃破





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