しらさぎS2025に出走予定のキープカルム(24年9月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん) 今年のオークスを制したカムニャックの半兄となるキープカルム(牡4、栗東・中竹和也厩舎)が、日曜阪神11Rのしらさぎステークス(3歳上・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
キープカルムは父ロードカナロア、母ダンスアミーガ、母の父サクラバクシンオーの血統。母はJRAで5勝を挙げたオープン馬。半妹のカムニャックは今年のオークスを制している。そして祖母のダンスパートナーは95年のオークス、96年のエリザベス女王杯を制した名牝。したがってダンスインザダークやダンスインザムード、エアダブリンやフェデラリストといった活躍馬と同じ一族となる。22年のセレクトセール1歳で5800万円(税抜)で取引された。
ここまで14戦4勝。昨秋に2勝クラス、3勝クラスと2連勝。その後はオープンで4戦して勝ち切れていないが、前走のダービー卿CTでは0秒2差の3着に健闘した。それも直線で前が詰まるシーンがあってのものだから、重賞でも勝ち負けできる力は秘めている。
今回は「GI馬の兄」となって迎える最初の一戦だ。妹に負けじとタイトル奪取なるか。強敵相手の一戦だが、意地の走りを見せてくれることを期待したい。