天候がクラブW杯の懸念事項に…雷雨で4度目の中断、来週は猛暑が予想

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2025年06月21日 11:47  サッカーキング

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天候問題が浮上しているクラブW杯 [写真]=Getty Images
 熱戦が続いているFIFAクラブワールドカップ2025だが、天候への懸念が高まっているようだ。20日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 アメリカの各地で開催されているクラブW杯だが、すでに蔚山HD(韓国)とマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)の一戦が天候不良で1時間5分キックオフ時刻が遅れたほか、パチューカ(メキシコ)とザルツブルク(オーストリア)戦では後半途中に90分以上、パルメイラス(ブラジル)とアル・アハリ・カイロ(エジプト)戦でも後半途中に40分以上の中断を余儀なくされる事態となっていた。

 そんななか、20日に行われたグループC・第2節のベンフィカ(ポルトガル)とオークランド・シティ(ニュージーランド)一戦でも大雨と嵐のため、後半が2時間遅れて開催されることとなり、今大会で中断を余儀なくされる4試合目の試合となった。

 このような状況に、キャンペーン団体『Fossil Free Football』は、「シャーロットにある日陰のないスタジアムでの試合は特に懸念される。次の2試合の熱波指数は38℃(レアル・マドリード対パチューカ)、41℃(ベンフィカ対バイエルン)と予想されている」と今後1週間で10試合が猛暑または極度の暑さのリスクにさらされていることを明らかにし、「これは今大会と2026年の大会(ワールドカップ)で選手とファンが直面する危険を浮き彫りにしている。FIFAは安全への懸念を和らげるためにほとんど何もしていない」と選手たちが危険に直面していることを強調している。

 これを受け、必要に応じて30分と75分にクーリングブレイクを設けるなどの措置を実施しているFIFA(国際サッカー連盟)は「会場関係者と連携しながら気象状況を監視し、関係者全員の安全と楽しい体験の確保に努める」としながら、「FIFAの最優先事項は、サッカーに関わるすべての人々の健康であり、FIFAの医療専門家は参加クラブと定期的に連絡を取り合い、暑さ対策と環境への順応に取り組んでいる」と声明を発表している。

 なお、オークランド・シティに6−0で勝利した試合後、ベンフィカのブルーノ・ラージ監督は「これは私のキャリアの中で最も長い試合だった。5時間もチームを応援してくれたファンに心から感謝をする。私たちは精一杯プレーをした。気温がとても難しくした」と大幅に遅れた試合を振り返っている。

 2026年にはアメリカ、カナダ、メキシコの共同でFIFAワールドカップも予定されているが、クラブW杯でも大きな懸念事項となっている天候問題を解決することはできるのだろうか。


【ハイライト動画】ベンフィカvsオークランド・シティ


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