
緊迫する中東情勢。イランとイスラエルから日本人が脱出する動きが加速しています。焦点となるのはアメリカが戦闘に加わるかどうか…トランプ大統領はイランへの攻撃参加について「2週間以内に判断する」との考えを示しました。
【写真で見る】「ミサイルみたいなものが空を」イランから脱出した日本人に話を聞くと…
トランプ大統領「今後2週間以内に行動するかどうか決断する」交戦から1週間。人々の生活はすっかり変わってしまいました。
シェルターで暮らすナタさん(イスラエル・テルアビブ19日)
「どこにも行けません。本当に辛い。今後どうなるのか、まったく分からない。今すぐに終わってほしい。これが夢であればよかったのに」
今後のカギを握るのが、アメリカがイランへの攻撃に参戦するかどうか。
6月19日、ホワイトハウスの報道官は…
ホワイトハウス レビット報道官
「大統領のメッセージを伝えます。『イランとの交渉可能性があるため、今後2週間以内に行動するかどうか決断する』とのことです」
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イラン側との交渉を続ける姿勢を示す一方、「力を行使することも恐れない」としました。
イラン外相がアメリカと複数回の電話会談一方で、イスラエルのネタニヤフ首相は、地元メディアのインタビューで「イスラエル軍だけで、イランの全ての核施設を破壊できる」と主張しました。
対するイラン。ロイター通信は19日、イランのアラグチ外相が、アメリカのウィットコフ中東担当特使と、複数回にわたって、電話会談をしていたと報じました。
アラグチ外相は「イスラエルが攻撃を止めない限り、協議には戻らない」と告げたということです。
緊迫した状態が続く中、16日までイラン南部シラーズに滞在していた日本人に、話を聞くことができました。
佐名さん(16日までイランに滞在)
「宿に滞在していたとき、ミサイルみたいなものが空を通過した」
衝突の翌日には他の街への移動が困難に。
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出国した方が安全だと判断し、隣国トルクメニスタンへの移動を決めたといいます。
佐名さん(16日までイランに滞在)
「今回のイランはちょっと急速に事態が悪化したというか。猶予があんまりなかったかなって感じです」