サンデーレーシングが名義変更後の初重賞制覇 クラフトマンシップが制した函館記念から25年

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2025年06月24日 07:30  netkeiba

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00年の函館記念を制したクラフトマンシップ(00年7月撮影、ユーザー提供:reikuさん)
 近年のGIを席巻している(有)サンデーレーシングだが、その歴史はそこまで長くない。前身の日本ダイナースクラブから馬主名義が変更されたのが00年。ここでは(有)サンデーレーシング名義での重賞初制覇となった同年の函館記念を振り返る。

 この年の函館記念にはGI馬が参戦していた。98年の朝日杯3歳Sを制したアドマイヤコジーンである。しかしながら、1年7カ月ぶりのUHB杯(4着)を叩かれての2戦目。本調子に戻っているかは何ともいえず、単勝オッズ3.1倍の1番人気とはいえ、不動の主役という雰囲気はなし。以下、エアギャングスター、レガシーハンター、ブリリアントロードと続いて、10倍未満は4頭。ハンデ戦らしい混戦ムードが漂っていた。

 レースは前半1000mが61秒0の平均ペースで流れた。ダイワカーリアンが逃げて、番手にエアギャングスター。アドマイヤコジーンは先団で運んだ。勝負の分かれ目は3〜4コーナーだ。残り600mから400mにかけて11秒9と速いラップが刻まれたことで、前が苦しくなった。それでも何とかエアギャングスターが押し切りを図るが、ゴール前で後続が強襲。最後は14番人気のクラフトマンシップがオースミタイカンを3/4馬身抑え、重賞初制覇を果たした。

 クラフトマンシップは準オープンからの格上挑戦だった。前走の七夕賞では8着に沈んだものの、再度の果敢なチャレンジが結実。オーナーに名義変更後の初タイトルをもたらしたのだ。血統に着目すると86年の皐月賞馬のダイナコスモス、00年の高松宮記念で2着だったディヴァインライトが出ているナイトライト系の出身。結果的にこれがフレンチグローリー産駒として唯一のJRA重賞制覇にもなったのだった。

※内容に一部誤りがございました。訂正のうえ、お詫び申し上げます。

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