米上等兵に懲役7年=「生命の危機生じかねず悪質」―性暴力事件で判決・那覇地裁

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2025年06月24日 15:31  時事通信社

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時事通信社

米兵による相次ぐ性的暴行事件を受け、米軍と沖縄県警などが行った夜間合同パトロール=4月18日、沖縄県沖縄市(AFP時事)
 沖縄県内で昨年5月、性的暴行をしようとし女性にけがをさせたとして、不同意性交致傷の罪に問われた在沖米海兵隊上等兵のジャメル・クレイトン被告(22)の裁判員裁判の判決が24日、那覇地裁であった。小畑和彦裁判長は「生命の危機が生じかねないほど危険な犯行で、かなり悪質だ」として懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。

 公判で被告は「性交しようとしたり、暴力を振るったりはしていない」と述べ、無罪を主張していた。判決に対し、弁護側は控訴を検討している。

 小畑裁判長は、被害状況に関する女性の証言について「体験した人でなければ語り得ないような具体性、迫真性があり、不合理な点は見られない」と指摘。女性が事件後間もなく警察に被害申告をしたほか、数時間後には友人に証言内容と整合するメッセージを送っていたことも踏まえ、信用性は高いと判断した。

 被告が女性のズボンのボタンを外すなどしていたことから、性交しようという意図があったと認定。抵抗を意に介さず、相応に強い力で少なくとも1、2分間頸部(けいぶ)を絞め付けており、「女性が味わった恐怖感などの精神的苦痛は非常に大きい」とした。

 判決言い渡し後、小畑裁判長は「服役生活では反省を深め、社会に戻ったら平穏な生活を送ってほしい」と説諭した。

 判決によると、被告は昨年5月26日、沖縄県内で、性的な目的で女性の背後から腕を回して頸部を絞め付けるなどの暴行を加え、約2週間のけがをさせた。

 沖縄県内では性的暴行など米兵による事件が相次いでおり、昨年12月にはわいせつ目的誘拐と不同意性交の罪に問われた空軍兵(26)に懲役5年の実刑判決が言い渡された。空軍兵側は控訴している。 

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