勝利を収めたベンフィカ [写真]=Getty Images FIFAクラブワールドカップ2025・グループCの最終節が24日に行われ、ベンフィカ(ポルトガル)とバイエルン(ドイツ)が対戦した。
ボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)との開幕戦を2−2で引き分け、続く第2節ではオークランド・シティ(ニュージーランド)を6−0で下したベンフィカ。グループCで2位につける同クラブは、今節を引き分け以上で終えると決勝トーナメントへの進出が確定する。対するは、ここまで開幕から連勝を達成中の首位バイエルン。こちらはすでにグループステージ突破を決めており、ターンオーバーを行いながら首位通過をかけて最終節に臨む。
試合は立ち上がりの13分にベンフィカがスコアを動かす。センターサークル内からレナト・サンチェスが右サイドに展開し、ボールを受けたアンヘル・ディ・マリアがドリブルで前進。外側を駆け上がってきたフレデリク・アウルスネスにパスを流すと、右足でボックス内にグラウンダーの折り返しを蹴り入れる。ボールはファーに走り込んできたアンドレアス・シェルデルップに繋がり、ダイレクトで放ったシュートがゴールイン。ベンフィカが幸先よく先制に成功した。
以降は互いに決定機を作れないまま時間が経過。そんななか、リードを許したバイエルンが44分にチャンスを生み出す。ポゼッションでベンフィカを押し込みつつ、バイタルエリアでパスを引き出したトム・ビショフが左サイドに配球。ペナルティエリア左脇でボールを受けたセルジュ・ニャブリが鋭いファーストタッチでマーカーを突破する。だが、マイナスのクロスをファーでレロイ・サネが合わせるが、右足で狙ったシュートは枠を大きく外れてしまった。
後半に入るとバイエルンが攻勢を強め、序盤からベンフィカのゴールに迫る。51分に最終ラインでボールを持ったヨシュア・キミッヒが最前線にフィードを供給。サネが抜け出してGKと1対1を迎えるが、左足で放ったシュートはGKアナトリー・トルビンに防がれる。その約20秒後にはバイエルンが相手陣内でボールを奪い、ボックス内でパスを受けたトーマス・ミュラーが右足を一振り。しかし、丁寧に狙ったシュートはGKの正面に飛んでしまう。61分にはキミッヒのミドルシュートがネットを揺らしたものの、ボールの軌道にハリー・ケインが立っていたため、判定はオフサイドとなった。
その後もバイエルンが猛攻を見せたが、ベンフィカのGKトルビンがビッグセーブを連発。結局、そのまま試合は1−0で終了し、ベンフィカが白星を収めた。これにより、勝利したベンフィカの首位通過が決定。バイエルンは2位で決勝トーナメントへ進むことになった。ラウンド32ではベンフィカが30日にフラメンゴ(ブラジル)と対戦。バイエルンは29日にグループDの2位通過クラブと対戦する。
【スコア】
ベンフィカ 1−0 バイエルン
【得点者】
1−0 13分 アンドレアス・シェルデルップ(ベンフィカ)