生成AIでライフプランナーとの相談はどう変わる? 家族の展望を可視化

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2025年06月25日 12:11  ITmedia ビジネスオンライン

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ソニーライフ・コミュニケーションズと共同で開発

 AIプロダクト事業などを展開するエクサウィザーズは、ソニーフィナンシャルグループ傘下で保険代理店を営むソニーライフ・コミュニケーションズと共同で、生成AI技術を活用したコンサルティングサービスを新たに開発した。顧客の将来像を可視化することによって、顧客体験(CX)やライフコンサルティング品質の向上を目指す。


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●ライフプランナーの対話力とAIの可視化技術 新サービスの内容は?


 同サービスでは、ライフプランナーがコンサルティングをする際に、顧客からヒアリングした家族の現在や将来の生き方、未来の展望を、生成AI技術と画像・音声・テキストなどのマルチモーダルデータを活用して視覚化する。


 生成AIに全てを任せるのではなく、ライフプランナーが出力結果を調整することによって生成の品質を高めている点が特徴だ。


 ソニーライフ・コミュニケーションズが運営する保険代理店「保険製作所」で、同サービスの提供を予定している。ライフプランナーが顧客との会話を通じて得た情報やアイデアをもとに、家族の趣味や希望を反映したイラストを生成。ライフプラン表という形で提供する予定だという。


 顧客の将来像を可視化することによって、パーソナルな感動体験を創出。コンサルティング体験の満足度向上につなげる。


 ライフプランナーのスキル強化を目的としたアプリケーションも同時に開発した。ソニーライフ・コミュニケーションズのノウハウを学習したAIが、対話内容をもとに「信頼関係の構築」や「顧客のニーズの把握と対応力」といった観点から具体的な改善策を提示する。


 フィードバックを通じてライフプランナーのスキルを磨くことによって、顧客体験とコンサルティングの質を継続的に高める仕組みを構築した。


 同プロジェクトは、ライフコンサルティング業務に精通したソニーライフ・コミュニケーションズと、AIエージェント開発基盤「exaBase Studio」や営業AIサービス「exaBaseロープレ」「exaBase面談要約」などのノウハウを持つエクサウィザーズの連携により実現した。


 両社は、今後も機能改良を進め、AI技術を活用して未来を可視化。パーソナルな感動体験を生み出す顧客体験価値の創出に取り組む方針だ。


(小松恋、アイティメディア今野大一)



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