出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーを公表している愛知県春日井市の小嶋小百合市議(71)が、村上慎二郎市議(54)の発言で精神的苦痛を受けたとして、村上市議に150万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁(大竹敬人裁判長)は25日、村上市議に17万円の支払いを命じた。
訴訟などによると、2024年1月19日、市議ら15人が参加する懇親会で、村上市議は小嶋市議に対して、「おっさんやないか」「会派のみんなもそう思っている」などと大きな声で何度も発言した。当時、村上市議は議長を務めており、小嶋市議と同じ会派に所属していた。
小嶋市議は会派を離脱。動悸(どうき)や不眠などの症状が出て、自律神経失調症と診断され、一時休養したという。村上市議について「ジェンダーアイデンティティーを侮辱された」とし、提訴していた。
村上市議は毎日新聞の取材に対して発言を認め、「(小嶋市議の)面白いキャラクターを紹介しようと思って言ったが、反省している」と話していた。
小嶋市議は出生時の性別は男性で、性同一性障害の診断に基づいて、性別適合手術を受けて女性として生活している。【塚本紘平】
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