復帰が近づくMFベルナル [写真]=Getty Images バルセロナに所属するMFマルク・ベルナルに、復帰の目処が立っているようだ。25日付で、スペイン紙『アス』が報じている。
「完全な状態に戻れば、チームはセルヒオ・ブスケツを最も彷彿とさせる“クローン”を擁することになる」と、スペイン紙『アス』に言わしめるのが、先月に18歳の誕生日を迎えたばかりのMFマルク・ベルナルだ。バルセロナの2024−25シーズンにおける最初のサプライズとして開幕節からスタメン出場を続けていたなかで、第3節ラージョ・バジェカーノ戦にて左膝前十字じん帯断裂および外側半月板損傷の重傷。全治は、約12カ月と診断された。
そんなベルナルの経過はとても良好で、当初の予定より早く復帰できるようだ。『アス』によると、同選手は左膝の手術を受けた後、“模範的な回復”を見せており、元々8月上旬頃に見込まれていた復帰は、約1カ月ほど短縮されるとのこと。この絶対的な成功の要因には、「プロフェッショナル精神と前向きな姿勢」があるといい、「彼はできるだけ早くピッチに戻れるよう、多くの追加のトレーニングに励んでいる。例えば、休暇にはチームメイトより2週間遅れて入り、その間も一連の課題とトレーニングガイドラインを厳格に遵守している。また、休暇期間も大幅に早く切り上げ、7月1日にはシウタ・エスポルティバに戻ってくる予定だ(チーム始動日は同月13日)」と血の滲むような努力を積んでいることを明かした。
また『アス』は、ハンジ・フリック監督が、ベルナルの復帰を“新たな補強”として見ていると指摘。実際、問題がなければ、日本と韓国を周る来月下旬のアジアツアーに参加する予定であり、チーム練習を通して、状態を仕上げていくつもりという。ただ当然、復帰の照準は新シーズンの開幕戦だが、起用には「慎重かつ現実的な対応が必要となる」とし、MFガビのときと同じように、急速にプレータイムを増やすようなことはしない模様。バルセロナとしては、今年12月頃にトップコンディションに戻れる見通しである、と併せて伝えている。
“ラ・マシアの新星”として注目を浴びた矢先の大ケガとなったが、昨年10月には5億ユーロ(約798億円)の契約解除条項が盛り込まれた2029年夏までの新契約を締結するなど、バルセロナでの将来が嘱望されるベルナルの復帰が楽しみだ。