
※写真はイメージです
◆傘をさして歩くときの注意点
雨の日が多い時期は、さまざまな事情から交通事故が増えます。今回は、歩行者の視点から“雨の日の交通安全”について考えてみましょう。雨の日に外出するとき、普段と違うのは「傘をさして歩く」ということ。傘を広げることで視界が遮られるほか、歩行空間が狭まり、すれ違う人や自転車と接触するリスクが高まります。
濡れないことに意識が集中すると、うつむきがちになるため、前方をしっかり確認し、狭い歩道や路側帯ですれ違うときは傘を軽くすぼめたり、広い場所で立ち止まってやり過ごす、といったお互いを思いやる行動が重要です。
◆雨音が大きいと自動車などに気付けない場面も…
雨の日は空が暗いので、歩行者の存在が目立ちにくくなります。そのため、出かける際は明るい色の衣服を選んだり、反射材を身に着けたりすることで、事故のリスクを減らすことができます。
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マンホールのような滑りやすい場所にも要注意です。車や自転車が近くにいる場面で転倒したりすると、大きな事故につながりかねません。足元にも気を配り、滑りにくい靴を選ぶことも安全対策の1つです。
◆雨の日の自転車運転は“危険”
ウェザーニュースが2019年に実施した調査によると、「雨の日に自転車でヒヤリ・ハットを経験したことがある 」と答えた人は全体の75%にものぼり、多くの人が雨の日の自転車運転に危険を感じていることが分かります。
特に傘を差しながらの自転車運転は非常に危険な行為です。片手運転になってバランスを崩しやすくなるほか、各自治体の公安委員会規則により明確に禁止されています。さらに、杉本さんは「2026年4月からは改正道路交通法で自転車の交通違反に対する青切符(交通反則切符)制度が導入されることが決定しています。このケースだと、反則金5,000円の違反となります 」と補足します。
雨の日は路面が滑りやすく、片手運転をおこなうと転倒や衝突といった事故につながるおそれがあります。傘同様に、スマホを操作しながらの運転も絶対にやめましょう。また、車を運転するドライバー、自転車の利用者、そして歩行者、それぞれの立場で視界や周囲の状況を正しく認識するようにしましょう。他の人も周りがわかりにくくなっていることを想像して、より安全な運転、行動を取るように心がけてください。
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番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20〜7:27
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/koutsu/
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