政府が随意契約で放出した備蓄米=1日、東京都品川区 農林水産省は25日、政府備蓄米の8日までの流通状況に関し、調査結果を公表した。随意契約を通じて小売業者が買い受けた備蓄米は1万6130トンで、このうち店頭での販売に至った数量は約12%に当たる1945トンだった。大手スーパーなどでは5月末から順次販売が始まったが、精米や袋詰めに時間を要したもようだ。
ただ、この期間は最初の販売から1週間程度に当たり、その後の流通は加速している可能性が高い。同省の別の調査では、随意契約による備蓄米は、今月25日時点の速報値で、全国4万4779店舗での発売が確認された。
一方、3月から進められている競争入札による備蓄米の放出では、今月8日までに31万886トンを集荷業者が買い受けた。初回入札から約3カ月がたったが、小売業者に渡ったのは約18%の5万6648トンにとどまっている。