八田進二・青山学院大学名誉教授(本人提供)◇フルスピードで改革を
一つハードルを越えたが、村上世彰氏の長女がフジ・メディア・ホールディングス株を買い増しており、新執行部は安閑としてはいられない。フルスピードで改革を進め、風通しの良い組織に生まれ変わらせ、進捗(しんちょく)を社内外に適時適切に示す必要がある。米ファンド側候補の北尾吉孝氏が「清水賢治氏は残してもいい」と発言したことで、清水氏にノーを突き付ける選択肢がなくなり、間接的に経営側提案の支持につながったのではないか。
スポンサーが戻るには、フジが変わったという客観的なエビデンスが必要。有力企業がCMを再開すれば、離れたスポンサーも戻りやすくなる。