警視庁本部=東京都千代田区 風俗スカウトグループ「アクセス」が全国の風俗店に女性を紹介していた事件で、風俗店からの報酬を隠したとして、警視庁や大分県警などの合同捜査本部は26日までに、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で、アクセス代表の遠藤和真容疑者(34)を再逮捕した。「弁護士が来るまで何も話したくない」と黙秘している。
再逮捕容疑は2024年2〜11月ごろ、女性をあっせんした風俗店から報酬として支払われる「スカウトバック」の名目で、約480回にわたり現金をバーチャルオフィス(仮想事務所)に郵送させ、犯罪収益計約1億2000万円を隠匿した疑い。
同庁保安課によると、スカウトバックの犯罪収益認定額としては過去最高という。
アクセスはSNSで勧誘した女性を全国の風俗店に紹介し、5年間で約60億円の収益を得ていた。昨年5月からの半年間で約7800人の女性を風俗店に紹介しており、同課は5年間にあっせんした人数は推計約7万8000人に上るとみている。