

出典:セキララゼクシィ
3月の満月のことをアメリカの農事暦では「ワームムーン」と呼びますが、どんな意味があるのでしょうか?この記事では、名前の由来や2026年の観測ポイントのほか、「ワームムーン」が持つといわれている意味合いも紹介します。
ワームムーンとは?名前の由来

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「ワームムーン」とは、3月の満月の愛称です。
アメリカの先住民であるネイティブアメリカンは、季節の移り変わりを把握するために毎月の満月に名前を付けていたといわれています。その季節を象徴する植物や動物、イベントにちなんだ言葉が使用されています。
ワームとは「worm」、芋虫やミミズなど足のない虫を表す英単語です。3月は気温が上がり始め、寒い冬から暖かい春へと季節が変わる頃。大地を覆っていた雪が解けて土壌が温まり、地中にいる芋虫やミミズなどの虫たちが動き出して地上に顔を出し、地面にはった跡が見られることに由来しています。
また、メープルシロップの原料にもなるサトウカエデの樹液が採れる時期でもあることから、樹液を意味する「sap」を使用した「サップムーン」と呼ばれることもあります。
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2026年ワームムーンはいつ見られる?

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2026年の「ワームムーン」は、3月3日(火)20:38に満月を迎えますが、この日は皆既月食が見られる特別な日です!日本各地で、夕方から深夜にかけて部分食から皆既食までの全過程が観測できます。
東京では18:49から満月が少しずつ欠けていく様子が見られ、月全体が太陽に隠されてしまう皆既食は20:04から21:03ごろまで。それからまた少しずつ姿を現し、22:17には満月に戻ります。(※1)
まだまだ夜は寒い季節ですが、壮大な宇宙のロマンを感じられる天体ショーは一見の価値ありです。大切な人と一緒に見るのもいいですね。
(※1)記載の日時は、国立天文台ホームページ「令和8年(2026年)暦要項」より引用
ワームムーンが持つ意味合い

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占い師の紅たきさんによると、春の目覚めという意味を持つ3月の満月であるワームムーンは、「新たなスタートを切りたい」「新しい人間関係の構築」という願い事がおすすめとのこと。
中国の故事や日本の神話でも、芋虫がチョウに変身することは生まれ変わりや成長の象徴として描かれています。
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ワームムーン以外にも!月ごとの満月の名

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アメリカの先住民は「ワームムーン」のように、毎月の満月にその時季の自然現象や季節行事にちなんだ名前を付けていました。12カ月それぞれの名前と季節を見てみましょう。
1月 ウルフムーン
オオカミが空腹で遠吠えする時季
→1月の満月「ウルフムーン」とは?2026年の観測時期
2月 スノームーン
雪が多く降る時季
→2月の満月「スノームーン」とは?2026年の観測時期
3月 ワームムーン
土の中からミミズが出始める春の兆し
→3月の満月「ワームムーン」とは?2026年の観測時期
4月 ピンクムーン
ピンク色のフロックスの花が咲く頃
→4月の満月「ピンクムーン」とは?2026年の観測時期
5月 フラワームーン
花が満開になる季節
→5月の満月「フラワームーン」とは?2026年の観測時期
6月 ストロベリームーン
いちごの収穫時期
→6月の満月「ストロベリームーン」とは?2025年の観測時期
7月 バックムーン
鹿の角が生え変わる時季
→7月の満月「バックムーン」とは。願い事が叶う?観測時期は?
8月 スタージョンムーン
チョウザメが捕れる季節
→8月の満月「スタージョンムーン」とは?2025年の観測時期
9月 ハーベストムーン
収穫の時季
→9月の満月「ハーベストムーン」とは?2025年の観測時期
10月 ハンターズムーン
狩猟に適した時季
→10月の満月「ハンターズムーン」とは?2025年の観測時期
11月 ビーバームーン
ビーバーが冬の巣作りを始める頃
→11月の満月「ビーバームーン」とは?2025年の観測時期
12月 コールドムーン
冬の寒さが増す季節
→12月の満月「コールドムーン」とは?2025年の観測時期
農業や狩猟を主とした暮らしでは、月のサイクルや四季の変化の影響を多く受けていたのでしょう。現代に暮らす私たちも、自然とのつながりを意識することで、生活がより豊かに感じられそうですね。
ワームムーンに成就を祈ってみて!

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「新たなスタートを切る」「新しい人間関係を構築する」といった願いに力を貸してくれるという「ワームムーン」。きれいな春の満月を見ながら心の中でそっと願い事をつぶやくと、きっと新生活へのポジティブな思いが湧き上がってくることでしょう。
取材・文/仲西なほ子
【監修】
紅たきさん
占い師。コラムニスト。西洋占星術、人相、タロットなどの占いの知識をベースに、多くのサイトで占いコラムを執筆中。また、心理テストも手がけ、マルチに活躍している。主な著書に、サイコロジー診断ラボのメンバーとして携わった『危ない心理テスト』(河出書房新社)がある。
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