リーベル撃破のインテルがグループ首位で決勝Tへ [写真]=Getty Images FIFAクラブワールドカップ・グループE第3節が25日に行われ、インテル(ミラン)とリーベル・プレート(アルゼンチン)が対戦した。
2試合を終えて勝ち点「4」で並ぶインテルとリーベル・プレートが決勝トーナメント進出をかけた直接対決に臨む。両チームともにJリーグ勢唯一の参戦となった浦和レッズを撃破したものの、“メキシコの雄”モンテレイには勝ち切れず。得失点差の関係でリーベル・プレートが首位、インテルが2位でグループ最終節を迎えた。ともに勝利すれば決勝トーナメント進出が確定するが、敗れれば他会場の結果次第で敗退の可能性も出てくる。
イタリアとアルゼンチンの名門同士による一戦は、序盤から球際の激しい攻防が目立つ白熱した展開に。一進一退の攻防が続く中、26分に両チーム通じて最初の決定機がインテルに到来。後方からのロングボールをデンゼル・ダンフリースが収めて起点を作ると、後方から駆け上がってきたニコロ・バレッラがスルーパスを受けてボックス内右へ侵入する。マイナスの折り返しにフランチェスコ・ピーオ・エスポージトが合わせたが、相手DFのブロックに阻まれた。
インテルがやや押し気味に試合を進める中、リーベル・プレートもフランコ・マスタントゥオーノとマルコス・アクーニャが左右で起点を作りながら、時折良い形を作る。終盤にかけてはインテルがセカンドボールを拾い続けて圧力を強め、44分にはフェデリコ・ディマルコが左から上げた鋭いクロスにエスポージトが飛び込んだが、シュートは枠を捉えることができなかった。前半はこのままスコアレスで終了する。
後半の立ち上がりはインテルが立て続けにチャンスを作る。51分、クリスティアン・アスラニの縦パスを受けたラウタロ・マルティネスが対峙したDFを巧みにかわしてフィニッシュに持ち込んだが、シュートは惜しくも左ポストを直撃。直後には右サイドを崩し、ダンフリースの折り返しにヘンリク・ムヒタリアンが合わせるも、リーベル・プレートが気迫の守備を見せる。55分にもラウタロに決定機が訪れたが、ここはGKフランコ・アルマーニが立ちはだかった。
66分、試合の流れを大きく左右するプレーが発生する。ダンフリースがアバウトに蹴ったボールをルーカス・マルティネス・クアルタが処理すると、ここにムヒタリアンが猛烈にプレス。入れ替わったところでムヒタリアンが後方から倒され、決定機を阻止したマルティネス・クアルタにレッドカードが提示された。リーベル・プレートは数的不利での戦いを余儀なくされることとなる。
すると72分、ライン間を取ったペタル・スチッチがアスラニの縦パスを引き出し、ボックス内のエスポージトへ展開。上手く前を向いたエスポージトがGKアルマーニの逆を突くシュートでネットを揺らし、数的有利のインテルが先制に成功した。さらに90+2分には攻め上がったアレッサンドロ・バストーニが自らネットを揺らして2点差に。この直後にはリーベル・プレートのゴンサロ・モンティエルが退場となり、試合は後味の悪い形で終了した。
この結果、勝ち点「7」まで積み上げたインテルが首位でグループEを通過し、決勝トーナメント1回戦ではフルミネンセ(ブラジル)と対戦することに。一方のリーベル・プレートは、同時刻開催の一戦でモンテレイが浦和を下したため、3位で無念の敗退となった。
【スコア】
インテル 2−0 リーベル・プレート
【得点者】
1−0 72分 フランチェスコ・ピーオ・エスポージト(インテル)
2−0 90+3分 アレッサンドロ・バストーニ(インテル)