今年の梅雨は「大雨災害」に警戒…どのくらい降ると危険!? 1時間の降水量に応じた“災害発生の目安”を解説

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2025年06月26日 20:10  TOKYO FM +

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今年の梅雨は「大雨災害」に警戒…どのくらい降ると危険!? 1時間の降水量に応じた“災害発生の目安”を解説
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。6月14日(土)の放送では、「降水量と災害発生の目安」について取り上げました。


※写真はイメージです



今年の梅雨の傾向を日本気象協会に聞いたところ、梅雨入りしたばかりは例年“しとしと”と弱い雨が降ることが多いそうですが、今年は早々から梅雨の終り頃のような非常に暖かく湿った空気が流れ込み、たびたび大雨になる予想で「大雨災害」に警戒が必要ということです。また今年の、梅雨の期間は台風や熱帯低気圧の周りをまわった湿った空気が流れ込みやすいという予測も出ていて、強い雨が降りやすい傾向にあるそうです。

降水量は災害が起きる目安になるため、どのくらいの雨が降ると危険なのかを把握しておくことが大切です。気象庁では、1時間の雨量に応じて雨の強さを5段階に分けています。

<1時間に10〜20mmの雨>

1時間に10〜20mmの雨は、降り方の表現として“ザーザー降る雨”と言われることが多いです。この量の雨が長く続く場合は注意が必要です。

<1時間に20〜30mmの雨>

雨による災害発生のリスクが高まるのは、この程度の雨が降るときからです。“どしゃ降りの雨”などと表現され、側溝や下水、小さな川が雨によって溢れたり、小規模ながけ崩れの危険があります。

<1時間に30〜50mmの雨>

この量の雨が降る場合は、山崩れやがけ崩れが起こりやすくなり、都心では下水管から雨水が溢れる危険があります。

<1時間に50〜80mmの雨>

50〜80mmの雨は“非常に激しい雨”と表現され、都心では地下街に雨水が流れ込む危険があります。マンホールから水が噴出したり、土石流が発生しやすくなります。

<1時間に80mm以上の雨>

80mm以上は“猛烈な雨”と表現され、雨による大規模災害が発生する恐れが高まります。

また最近は“1時間に50〜100mm”の大雨が短時間に降るケースが増えています。降り出して数十分で災害が発生してしまうと、避難の判断や避難行動が遅れてしまい、災害に巻き込まれる危険があります。

現在の状況や今後、災害が発生する可能性や知るには、リアルタイムの水害や土砂災害のリスクが分かる気象庁の「キキクル」が便利です。スマートフォンでも見ることができますので、まだ使ったことがない方は確認しておくことをオススメします。また、ハザードマップで事前に災害が起きたときの避難場所を調べたり、避難経路を確認しておくことも自分を守ることにつながります。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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