ダイソーの光るアクリル板に繊細なイラストを描いた動画がYouTubeで話題に。独特の世界観をまとった仕上がりに、「美しい」「ステキな作品」といった反響が寄せられています。
この動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「kaiteki ART」(@kaitekiart7666)です。繊細で幻想的な世界観を描くアート作品の制作過程を紹介しており、見る人をやさしく包み込むような作風が人気を集めています。
今回使うのは、ダイソーが220円で販売している「ボードライト」。11センチ×17センチのアクリル板に、水性の蛍光マーカーで好きな絵やメッセージを描くことができ、濡らしたティッシュなどで簡単に消して繰り返し楽しめるアイテムです。
また、アクリル板を差し込み、下からLEDで光らせるための台座と、電源用のUSBケーブルも付属しています。
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まずは、アクリル板に描くためのデザイン画を作成。最初は季節感を意識して「蛍」を描こうと考えていたそうですが、最終的に選んだのは「蛍袋」。釣り鐘のような形の花を咲かせるキキョウ科の多年草で、昔は子どもたちがこの花の中に蛍を入れて遊んだともいわれています。
植物のアーチのようなイラストをフレームのように描き、その中心には蛍袋の花を配置。蕾を宝石に、葉や萼(がく)をリボンや蝶に見立てるなど、独創的で幻想的なデザインに仕上げました。
この下書きにアクリル板を重ね、マッキーペイントマーカー「白」で線画を描いていきます。極細のペン先で丁寧に描かれた線画は、ボタニカルで神秘的な雰囲気をまとい、どこか占いや物語の1ページを想起させるような仕上がりなのが印象的です。
そして、完成した線画には透明感のあるカラーで彩色を施していきます。使用するのはターナーの「ガラスペイント」。本物のガラスにも使える塗料で、透け感のある鮮やかな発色が、幻想的で美しい仕上がりを演出してくれます。
使用する色は「翡翠」「氷砂糖」「珊瑚」「飴色」の4色。まずは線画を描いていない裏側から塗っていきます。蛍袋の下部分には緑を重ね、まるで内側から光がともっているかのようなグラデーションに。リボンや蝶に見立てた葉や萼の部分も同様に緑で統一し、自然な調和を意識します。花の上部にはやわらかなピンクを加えて、全体にかれんさと華やかさを添えました。
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さらに裏返し、線画を描いた側も色を塗り、花とリボンと蝶の一部にガラスペイントの「曇り」を重ねると、まるで曇りガラスのようなざらざらした質感がプラスされました。
こうして完成したアクリル板アート。フレーム部分の線画にも色を加える案もあったそうですが、あえて白いまま残すことで中央の蛍袋が引き立つよう工夫されています。ライトを点けていない状態でも、かれんで幻想的な雰囲気が漂う、美しい仕上がりとなりました。
さらにライトを点けると、ガラスペイントの美しい色合いが際立ち、一瞬で幻想的な雰囲気に包まれます。丁寧に塗り重ねられたグラデーションは、柔らかな光を受けてやさしく輝き、まるで本当に中に蛍の明かりがともっているかのようなやさしい光景が広がります。
この動画には「これいいですね」「すばらしいアイデア」「美しすぎて……」「観ていて惚れ惚れしました」「本当にファンタジックでロマンチック」「とても癒されます」「100均のアイテムでこんな素敵なアートができるなんて」「なるほどこうなったか!」「なんて美しい」など、完成したアクリル板の美しさを称賛する声が多数寄せられています。
YouTubeチャンネル「kaiteki ART」では、セリアのアクリル板に藤の花を描いた作品や、海や星空をモチーフにした自然美あふれるアートなど、おしゃれな作品を作る動画を多数投稿しています。
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画像提供:YouTubeチャンネル「kaiteki ART」(@kaitekiart7666)
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