アトレティコ・マドリードのBチームを率いるF・トーレス氏 [写真]=Getty Images アトレティコ・マドリードのBチーム(アトレティコ・マドリードB)を率いるフェルナンド・トーレス氏が、U−21スペイン代表監督の就任オファーを辞退したようだ。26日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
現在41歳のF・トーレス氏はアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、2000年に16歳でトップチームへと昇格。翌年にデビューを果たし、その後はクラブの主力選手に成長を遂げた。2007年夏にはリヴァプールに完全移籍。以降はチェルシーやミランでのプレーを経て、2015年1月にアトレティコ・マドリードに復帰した。2018年7月にはサガン鳥栖に加入してJリーグで活躍。2019年夏に現役を引退した。
引退後は2021−22シーズンよりアトレティコ・マドリードのフベニールA(U−19相当)でアシスタントコーチを務め、翌シーズンから監督に就任したF・トーレス氏。就任から3シーズンで2度のリーグ優勝やカップ戦優勝に導くと、2024年夏からはBチームの監督に就任。先月30日には2年間の契約延長が発表されていた。
そんななか、スペインサッカー連盟(RFEF)はサンティ・デニア氏の後任としてU−21スペイン代表監督にF・トーレス氏を招へいするため、25日の午後に同氏と接触した模様。しかし、F・トーレス氏はオファーに感謝しつつ、アトレティコ・マドリードと2年契約を更新したばかりであり、その契約が自身にとって神聖なものだと説明したという。クラブへの深い愛情を示しながらオファーを辞退したようだ。
なお、RFEFがF・トーレス氏に関心を示すのは今回が2度目。同紙はRFEFが以前も技術スタッフとしての起用を検討した接触があったと指摘した。また、この辞退により引き続き新監督探しが継続され、『マルカ』は後任候補として過去に世代別スペイン代表を率いた経験を持つパコ・ガジャルド氏やダビド・ゴルド氏らの名前を挙げている。