
■MLB カージナルス 0ー3 カブス(日本時間27日、ブッシュ・スタジアム)
カブスの今永昇太(31)が敵地でのカージナルス戦に先発し、5回、77球を投げて、被安打1、奪三振3、四死球1、失点0。1回に内野安打を許したのみで2回以降はノーヒットピッチング、イニングの先頭打者をしっかり押さえて、得点圏のピンチもない堂々の復帰登板。約2か月ぶりとなる4勝目を手にした。
試合後に取材に対応した今永は「自分の中でこれぐらいしっかり準備をしたという、そういう自負があれば、まあ結果は二の次でいいと僕は思ってるので、結果につながって、ちょっとほっとしてます」と感想を語った。
1回の1番打者のファーストゴロでいきなりケガをしたベースカバーがあったが「あそこでしっかり冷静にあの打球を処理できたので、僕もほっとしましたし、まあチームとしてもほっとしたのかなと思います」と振り返った。
気温も試合開始で31℃、最高気温は34℃だったが「日本的な暑さだなと思ってたので、それは決して嫌なわけじゃないですし。ただ、デーゲームでちょっと、初回マウンド上がったときに照り返しみたいな光が自分に反射してきて、ちょっとストライクゾーンがなんか見にくいなというか、そういう感じがあったので、そこをうまく対応できてよかったと思います」と暑さより別の対策をしていた。
|
|
復帰登板で5回1安打無失点と約2か月ぶりのマウンドには「やっぱり自分には改善点がまだたくさんありますし、言い換えれば伸びしろがたくさんある。 (9月で)まだ32歳ですけども、これから先、伸びしろもまだ期待できる」と口にし、「このリハビリ期間の中でピッチングコーチと話しながら、どうしたらもっと 僕はよくなるんだっていう話をして、いろんなものを提案してもらったりとか、変化球のいろんな握りとか、いろんな真っすぐの放し方とか、そういうことを提案してもらったりして、いろんなことを試しながらここまで来れたので、単なるリハビリのステップではなかったと思うんで、まあ、今日が100点じゃないですけども、これからいい点数を出していければと思います」と口にした。
ピッチングの基本であるストレートについては「真っすぐの縦の動きと横の動き以外に右足がついてから左手がどこにあるかとか、どういう力感でボールを離してるかっていうのは、それは数字に表れない部分なので、割とちょっとそこを追い求めてる部分もあるんですけども、今日も90.5マイルとか91マイルいかない真っすぐでもカツンと引っ張られた真っすぐはなかったので、今日は割とそのメカニズムよかったなと思います」と話した。
今永の復帰マウンドにカブス・C.カウンセル監督(54)は「いつもの先発の時のようだった。このような先発の時は少し興奮しすぎる傾向があると思うが、自分の努力のレベルやエネルギーをとても上手にコントロールしていて、それが良い結果につながったと思う」と褒めたたえていた。