5カ月ぶりに4万円台を回復した日経平均株価を示すモニター=27日午前、東京都中央区 27日午前の東京株式市場で、日経平均株価が1月27日以来、5カ月ぶりに4万円台を回復した。午前の終値は前日比630円78銭高の4万0215円36銭。前日の米国市場で米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が高まり、株価が上昇した流れを引き継いだ。
中東情勢への警戒感が和らいで投資家心理が上向く中、東京市場は半導体関連株を中心に幅広い業種で買いが優勢となった。
米大統領報道官が、相互関税の上乗せ部分の適用停止期限を延長する可能性があると示唆したとの報道を受け、「関税政策を巡る懸念がやや後退したことも押し上げ要因となった」(大手証券)という声が聞かれた。
別の市場関係者は「(米関税に関する)霧が完全に晴れたわけではないが、きょうはいいとこ取りをしている」(中堅証券)と指摘。出遅れていた自動車を含む輸出関連銘柄も買いを集めた。