1ゴール1アシストを記録したヴィニシウス [写真]=Getty Images FIFAクラブワールドカップ2025・グループHの最終節が26日に行われ、ザルツブルク(オーストリア)とレアル・マドリード(スペイン)が対戦した。
アル・ヒラル(サウジアラビア)との開幕戦を1−1のドローで終え、続く第2節ではパチューカ(メキシコ)を3−1で破ったレアル・マドリード。現在グループHの首位に立つ“白い巨人”は、今節を引き分け以上で終えると決勝トーナメント進出が決まる。対するは、ここまで同じく1勝1分の2位ザルツブルク。こちらは自力でのグループステージ突破へ勝利が必須となっている。今夏に加入したばかりの北野颯太はサブスタートとなった。
試合は3バックを採用して臨んだレアル・マドリードが主導権を掌握する。20分にはDFライン中央のオーレリアン・チュアメニが縦パスを差し込み、ボールを受けたフェデリコ・バルベルデが敵陣の真ん中でターン。流れるようにボックス手前のジュード・ベリンガムに繋ぐと、ペナルティエリア内に走り込むヴィニシウス・ジュニオールへスルーパスを出す。しかし、GKとの1対1はストップされ、レアル・マドリードがチャンスを逃した。
そんななか、40分にレアル・マドリードが均衡を破る。フラン・ガルシアが自陣深くでインターセプトし、素早くアルダ・ギュレルにパス。右脇のベリンガムへとボールがわたると、最前線のヴィニシウスにグラウンダーのスルーパスを送る。一気に局面を裏返して攻め込み、巧みなドリブルから左足を一振り。ペナルティエリア外からニアを射抜いて先制点をマークした。
さらに前半アディショナルタイム、レアル・マドリードが敵陣中央で華麗なパスワークを披露。ギュレルが送ったボールが相手選手に当たって流れ、ボックス内のこぼれ球にヴィニシウスが反応する。スピードに乗ったファーストタッチでマーカーを引きつけ、ヒールで出したラストパスをバルベルデがシュート。ダイレクトでネットを揺らし、レアル・マドリードが追加点を挙げた。
後半はザルツブルクが攻勢を強め、疲労の色が出始めたレアル・マドリードのゴールを脅かす。それでも84分に再びレアル・マドリードがスコアを動かす。自身深くでのボール奪取からトレント・アレクサンダー・アーノルドがスルーパスを供給。一度は相手にカットされたものの、すぐさまプレスをかけたゴンサロ・ガルシアがセンターサークル付近で奪い返す。最後は冷静にループシュートを放ち、勝負を決める3点目を決めた。
結局、そのまま試合は3−0で終了し、レアル・マドリードが勝利した。これによりレアル・マドリードが首位通過を決めた一方、敗れたザルツブルクは3位に陥落してしまい、グループステージ敗退が決まった。レアル・マドリードは来月1日にユヴェントスとラウンド16で対戦する。
【スコア】
ザルツブルク 0−3 レアル・マドリード
【得点者】
0−1 40分 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
0−2 45+3分 フェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)
0−3 84分 ゴンサロ・ガルシア(レアル・マドリード)